『アルプスの少女ハイジ』をB級エログロバイオレンスにアレンジしたR-18指定映画『マッド・ハイジ』が、2023年7月14日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開決定。あわせて、内田真礼と久保ユリカによる日本語吹き替え版の上映も決定となった。

『マッド・ハイジ』は、日本でも1974年に高畑勲と宮崎駿がTVアニメ化するなど、世界各地で愛されているスイスの児童書を、同国出身の監督とプロデューサーが、B級エログロバイオレンスバージョンにアレンジした“スイス映画史上初のエクスプロイテーション映画”。
世界19か国538人の映画ファンによるクラウドファンディングで、約2億9千万円もの資金を集めたことでも話題を呼んだ。
本作の舞台は、チーズ製造会社のワンマン社長にして大統領でもある強欲なマイリが、自社製品以外のすべてのチーズを禁止する法律を制定し、恐怖の独裁者として君臨するスイスだ。
禁止法の制定から20年後、アルプスに暮らす年頃のハイジは、恋人のペーターが禁制のヤギのチーズを闇で売りさばいたことから眼前で処刑、さらに唯一の身寄りであるおじいさんまでも山小屋ごと爆殺されてしまう。
愛するペーターと家族を失ったハイジは、邪悪な独裁者を血祭りにあげ、母国を開放することができるのか……。

もともと本作は、日本語字幕版のみの上映予定だったが、先日内田真礼がハイジ役を務めた予告編が公開。
そのあまりのクオリティの高さや、「てめえの首をとる!覚悟しろクソ野郎」などイメージとギャップのある荒々しいセリフが注目を浴び、内田の映画本編への起用を熱望する声が続々。これを受けて、日本語吹き替え版の本編の制作が決定となった。

吹き替え版本編では、予告編に引き続き内田がハイジ役を演じるほか、久保ユリカがクララ役として出演決定に。
ペーターとの情事に耽る一方で、ハルバードを振り回して人間を真っ二つに切り裂くハイジ。チーズ中毒に陥ったり、マシンガンをぶっ放すクララ。そんな過激に生まれ変わったキャラクターたちを、内田と久保はどのように演じるのか注目したい。

『マッド・ハイジ』は、7月14日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほかで全国ロードショー。
『マッド・ハイジ』
7月14日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほか全国ロードショー
監督:ヨハネス・ハートマン、サンドロ・クロプシュタイン
製作:ヴァレンティン・グルタート
エグゼクティブ・プロデューサー:テロ・カウコマー『アイアン・スカイ』
出演:アリス・ルーシー、マックス・ルドリンガー、キャスパー・ヴァン・ディーン、デヴィッド・スコフィールド、アルマル・G・佐藤
配給:ハーク/S・D・P| R18
2022|スイス|92分|スコープサイズ|5.1chデジタル|MAD HEIDI(英題)
(C)SWISSPLOITATION FILMS/MADHEIDI.COM