堤大介×岡田麿里「ONI ~ 神々山のおなり」が2冠! Netflixアニメ、最多12冠で「アニー賞」席捲 | アニメ!アニメ!

堤大介×岡田麿里「ONI ~ 神々山のおなり」が2冠! Netflixアニメ、最多12冠で「アニー賞」席捲

“アニメーションのアカデミー賞”とも称される「第50回アニー賞」の授賞式が行われた。この中で、堤大介監督の『ONI ~ 神々山のおなり』が作品賞とプロダクションデザイン賞の計2部門を受賞するなど、「Netflix」のアニメーション作品が最多12受賞に輝いた。

ニュース
注目記事
「ONI ~ 神々山のおなり」場面写真
  • 「ONI ~ 神々山のおなり」場面写真
  • 『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』場面写真
  • 「ラブ、デス&ロボット」場面写真
  • 「ザ・カップヘッド・ショウ!」場面写真

“アニメーションのアカデミー賞”とも称される「第50回アニー賞」の授賞式が、アメリカ現地時間2月25日(日本時間2月26日)に行われた。この中で、堤大介監督の『ONI ~ 神々山のおなり』がテレビ/メディア部門(リミテッドシリーズ)で作品賞とプロダクションデザイン賞の計2部門を受賞するなど、動画配信サービス「Netflix」のアニメーション作品が最多12受賞に輝いた。さらに、授賞式を終えたばかりの堤監督からコメントも届いた。

『ONI ~ 神々山のおなり』は、『ダム・キーパー』の堤が監督・制作を務め、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の岡田麿里が脚本を執筆、元ピクサーのロバート・コンドウと堤が設立したアニメーションスタジオのトンコハウスが制作したCGアニメだ。

物語の舞台は、日本神話に登場する変わり者の神さまや妖怪たちが暮らす世界。自由奔放に生きるおてんば娘・おなりは、古くから伝説として語り継がれる“偉大な英雄”に憧れており稽古に励むが、父のヘンテコな神様・なりどんはなぜか何も教えてくれない。そんな中、山の神々が恐れてきた“ONI”の脅威が迫り来る。おなりは平和な山を守ることができるのか……というストーリーが展開する。

現在、東京・立川にて「トンコハウス・堤大介の『ONI 展』」も開催しており、話題沸騰中の本作。このたびの「第50回アニー賞」計2部門の受賞で、世界でさらなる大躍進を果たした。
堤監督は受賞について、「この受賞は本作に関わった全てのスタッフの功績です。そして何より世界中の沢山の方々に、日本の美しさを感じてもらいたくて制作した本作が、こうやって多くの人に認めてもらえた事を誇りに思います。この賞をきっかけに少しでも多くの日本の方々が『ONI ~ 神々山のおなり』を観てくれたら嬉しいです」と、感謝とともに喜びを語っている。

『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』

また、『シェイプ・オブ・ウォーター』で「アカデミー賞」作品賞・監督賞など4部門を受賞した鬼才ギレルモ・デル・トロによるストップモーション長編アニメーション映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』は、長編アニメーション作品賞や監督賞、音楽賞やプロダクションデザイン賞など最多5部門を射止めた。

「ゴールデングローブ賞」でも長編アニメーション映画賞に輝いた本作は、児童文学の金字塔である“愛”と“悲しみ”の物語を、デル・トロらしいダークで幻想的なシークエンスの数々とエモーショナルな展開で描き出し、高評価を獲得した。デル・トロが「この夢のプロジェクトを何年も追い求めてきた」と語るほどの渾身作が、確かな実力を示した形だ。

『ラブ、デス&ロボット』

さらに、『セブン』や『ソーシャル・ネットワーク』、『Mank/マンク』などを生み出してきた巨匠デヴィッド・フィンチャーと、『デッドプール』の監督ティム・ミラーが製作総指揮を務める短編アニメシリーズ『ラブ、デス&ロボット』は、計4部門に選ばれている。SF、ファンタジー、アドベンチャー、ホラー、コメディなどあらゆるジャンルを横断して描かれる本作が、アニメーション効果賞やキャラクターデザイン賞などを受賞した。

『ザ・カップヘッド・ショウ!』

このほか、元気すぎるカップヘッドと少し弱気なマグマンの兄弟が大冒険を繰り広げるアクションゲームを基にした『ザ・カップヘッド・ショウ!』も音楽賞を受賞した。
今後も 「Netflix」で贈られるバラエティ豊かなアニメーション作品の数々から目が離せない。

<以下、コメント全文掲載>


堤大介監督


この受賞は本作に関わった全てのスタッフの功績です。そして何より世界中の沢山の方々に、日本の美しさを感じてもらいたくて制作した本作が、こうやって多くの人に認めてもらえた事を誇りに思います。この賞をきっかけに少しでも多くの日本の方々が『ONI ~神々山のおなり』を観てくれたら嬉しいです。現在、東京・立川で開催中(4 月 2 日まで)の「ONI 展」へお越しいただければ、この作品の魅力をさらに感じていただけるかと思います。

<第50回アニー賞 Netflix 作品:受賞結果一覧>
・『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
長編アニメーション作品賞(BEST FEATURE)
監督賞 長編アニメーション部門(BEST DIRECTION - FEATURE)
キャラクターアニメーション賞 長編アニメーション部門(BEST CHARACTER ANIMATION - FEATURE)
音楽賞 長編アニメーション部門(BEST MUSIC - FEATURE)
プロダクションデザイン賞 長編アニメーション部門(BEST PRODUCTION DESIGN - FEATURE)

・「ONI ~ 神々山のおなり」
リミテッドシリーズ テレビ/メディア部門 作品賞(BEST TV/MEDIA - LIMITED SERIES)ep. 「鬼月の夜」
プロダクションデザイン賞 テレビ/メディア部門部門(BEST PRODUCTION DESIGN - TV/MEDIA)ep. 「鬼月の夜」

・「ラブ、デス&ロボット」
アニメーション効果賞 テレビ/メディア部門(BEST FX - TV/MEDIA)ep. 「最悪な航海」
キャラクターデザイン賞 テレビ/メディア部門(BEST CHARACTER DESIGN - TV/MEDIA)ep. 「彼女の声」
ストーリーボード賞 テレビ/メディア部門(BEST STORYBOARDING - TV/MEDIA)ep. 「死者の声」
脚本賞 テレビ/メディア部門(BEST WRITING - TV/MEDIA)ep. 「最悪な航海」

・「ザ・カップヘッド・ショウ!」
音楽賞 テレビ/メディア作品部門(BEST MUSIC - TV/MEDIA)ep. 「デビル遊園地」

Netflixシリーズ「ONI ~ 神々山のおなり」独占配信中
Netflix映画『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』独占配信中
Netflixシリーズ「ラブ、デス&ロボット」シーズン1~3独占配信中
Netflixシリーズ「ザ・カップヘッド・ショウ!」シーズン1~3独占配信中


《仲瀬 コウタロウ》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集