12月17日・18日に杉並会館にて大規模アニメイベント「中野×杉並×豊島 アニメ・マンガフェス2022 in 杉並」が開催された。本企画は、東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムの再開に合わせ実施されており、『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』の公開を記念したミュージアムの企画展「映画ドラえもん展」のオープニングイベントを兼ねている。新しくなったミュージアムを楽しめるイベントとなった。
■27体のドラえもんがお出迎え♪ 手元のアイテムにも注目
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入口では、ひみつ道具を持ったドラえもんたちがお出迎え。「映画ドラえもん」のひみつ道具大紹介!と銘打たれた企画で、館内には27体のドラえもんが集合した。それぞれ、タケコプターやスモールライト、ほんやくコンニャクといった聞き馴染みあるアイテムを持っている。また、2023年3月3日に公開される最新作『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』の衣装に身を包んだドラえもんが、早くもお披露目となった。
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さらに、本作のアニメ制作体験ができるワークショップも開催。本格的な機材が揃っており、多くの子どもたちが参加する人気ぶり。お手本となるイラストの線画をなぞり、数秒のアニメーションを完成させることができる。30分~1時間となかなか時間がかかる作業だが、静かに集中して取り組む子どもたちの姿が印象的だった。
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このほか、東京商工会議所杉並支部青年部が主宰するワーキンググループ「夢の力プロジェクト」で制作した杉並区内を走る鉄道各線の各駅周辺をイメージしたキャラクターの塗り絵イベントも実施。「新高円寺松里(まつり)」「浜田山えでる」「上井草アケミ」など個性豊かな17人のキャラクターが揃うプロジェクトだ。今後、杉並区の街中でそれぞれのキャラクターが地域をPRしていくので、ぜひ訪れた際はチェックしてみたい。
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杉並区は、アニメ制作会社が日本一集積していることでも有名。『エヴァンゲリオン』シリーズで知られるカラー、『すずめの戸締まり』など新海誠監督の作品を手掛けるコミックス・ウェーブ・フィルム、『7SEEDS』『聖闘士星矢 セインティア翔2018』のGONZO、『黒の召喚士』『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』のサテライト。
『竜とそばかすの姫』細田守監督が設立したスタジオ地図、『氷属性男子とクールな同僚女子』『ぼくらのよあけ』のゼロジー、『かいけつゾロリ』シリーズ、『アイカツ』シリーズのバンダイナムコピクチャーズ、『僕のヒーローアカデミア』『モブサイコ100』のボンズ、『東京リベンジャーズ』『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』のライデンフィルムら、9つのスタジオを紹介している。
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■41作にわたる「映画ドラえもん」の魅力がわかる!
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また、3~4階の杉並アニメーションミュージアムがリニューアル。第1弾となる企画展は、「映画ドラえもん展」を展示。1980年に公開された『映画ドラえもん のび太の恐竜』から、2022年公開の『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)2021』までの41作品をパネルで詳細に紹介。絵コンテなど貴重な資料も展示されている。
シアターでは今までの映画の予告編をつないだ映像が上映されるほか、ライブラリーには『ドラえもん』関連書籍が取り揃えられた。書籍はグッズコーナーで購入可能だ。
新たに設置された4面モニターでは、『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』の予告が流れ、迫力ある映像を楽しめる。
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常設展示として、日本のアニメの歴史を紹介するコーナーや、アニメができるまでを解説しアフレコ体験もできるコーナー、アニメ制作体験コーナーが設けられている。『うる星やつら』の昔懐かしい映像や、『新世紀エヴァンゲリオン』渚カヲルの等身大フィギュア、『機動戦士ガンダム』シリーズを手掛ける富野由悠季監督の作業机を再現した展示など、見応え満載の内容だ。
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企画展示「映画ドラえもん展」は、2023年4月2日まで開催中。入場者プレゼントとして、『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』の名場面ポストカードもプレゼント中(※なくなり次第終了)。
また、荻窪地下道では最新作に関するクイズイベントも実施。映画公開に向けてクイズにも挑戦してみてはいかがだろうか。
(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2023
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