STUDIO4ºC、地球温暖化がテーマのアニメ映画「Future Kid Takara」(仮称)制作へ 25年公開目指す | アニメ!アニメ!

STUDIO4ºC、地球温暖化がテーマのアニメ映画「Future Kid Takara」(仮称)制作へ 25年公開目指す

『鉄コン筋クリート』や『海獣の子供』、『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』などを手掛けるSTUDIO4ºCが、2025年の公開に向けて完全オリジナルアニメ映画『Future Kid Takara』(仮称)を制作することがわかった。

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『Future Kid Takara』(仮称)開発中ビジュアル(C)Beyond C.
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『鉄コン筋クリート』や『海獣の子供』、『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』などを手掛けるSTUDIO4ºCが、2025年の公開に向けて完全オリジナルアニメ映画『Future Kid Takara』(仮称)を制作することがわかった。地球温暖化をテーマにした作品となり、アニメ制作現場での二酸化炭素(CO2)削減に取り組みながら制作することに挑戦する。

『Future Kid Takara』(仮称)開発中ビジュアル

2022年4月に公表された「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第6次評価報告書によると、いま人類は気温上昇を1.5ºCに抑える軌道には全くのっていない。
IPCCは、いますぐに行動を起こし、2025年までにCO2の排出を減少に転じさせ、システムチェンジを実現しない限り、未来世代にとっては悲惨極まりない異常気象が頻発し、食料や水、難民の危機に見舞われる可能性が高い、と強く警鐘を鳴らしている。

このたび制作が発表された『Future Kid Takara』(仮称)はそんな、人類にとっての「地球を守るラストチャンス」とも言える重要な時期の2025年の公開を目指す完全オリジナルアニメ映画だ。
ディストピアの未来を舞台にしたアクション満載のファミリー向け映画で、現代の少女サラが2100年にタイムワープし、主人公のタカラと一緒に地球温暖化の影響で荒廃した世界を生き抜く姿を描く。

『Future Kid Takara』(仮称)開発中ビジュアル

STUDIO4ºCは本作について、「地球環境が抱える深刻な問題と、今、脱炭素に向けた行動を起こすことの大切さを、教科書的なアプローチではなく、親しみやすい『アニメーション映画』を通して、世界各国の多くの皆さんへ地球の危機を知っていただき、未来の人々がこの地球に住み続けられるように願い、自分たちにできることの一つとして制作していきます」としている。佐野雄太監督、企画アドバイザーの堅達京子、科学アドバイザーの江守正多からもコメントが寄せられた。

STUDIO4ºCの完全オリジナルアニメ映画『Future Kid Takara』(仮称)は、2025年の公開に向けて制作される。
まずは、クラウドファンディングプラットフォーム「Kickstarter(キックスターター)」を活用し、パイロット映像の制作および、映画の制作の進捗をファンと共有するSTUDIO4ºCのファンコミュニティを作成するためのクラウドファンディングがスタートする。今後の展開に注目だ。

<以下、コメント全文掲載>

【監督 佐野雄太】

この作品は環境問題をテーマにした“SF 冒険ファンタジー”です。
私たちの表現手段であるアニメーションは、その一人一人の心を動かし、世界を変える力があるのではないか?
そんな想いから生まれたのがこの『Future Kid Takara』です。
起こりうる未来をアニメの王道である冒険ファンタジーとして描いたオリジナルストーリー。
それを、STUDIO4ºCならではの独特な世界観で表現し、最高のエンターテインメントとして多くの人に楽しんでもらいたいと思っています。
そして、それを見た人の感動が世界の変化のきっかけになると信じています。
人々の心に響く、日本のアニメーションの力を見てください。
映画『Future Kid Takara』ぜひ、応援よろしくお願いします。

【企画アドバイザー 堅達京子】

今、地球温暖化は大きな分岐点に差し掛かっています。すでに産業革命前から1.1ºC上昇し、強大な台風や豪雨、世界的な山火事や干ばつなどの被害が相次ぐ気候危機に直面しています。温暖化の原因である化石燃料などから排出される CO2 を大幅に減らすことができなければ、2100年に地球の気温は 2ºC以上上昇し、そのことが引き金となって 4ºC以上も気温が上昇してしまう灼熱地球に突入してしまうリスクがあると科学者は警告します。
これを食い止めるには、気温の上昇を人類の防衛ラインともいえる1.5ºCに抑えなければなりません。しかしタイムリミットが迫っています。サッカーの試合で言えば、地球を救うゴールを決められないまま、延長戦後半か、アディショナルタイムに入っている・・・私たちは今、そんな大ピンチにいるのです。ゲームオーバーにだけは、絶対にしたくない。私はマスメディアの人間として、一人でも多くの人にこのことを知ってもらい、自分自身の行動を変えてもらいたいと思っています。
大きな期待をしているのが、気候変動をテーマにしたオリジナルアニメ映画『Future Kid Takara』です。アニメには、人を動かす力があると信じています。ぜひ一緒に応援しましょう!

【科学アドバイザー 江守正多】

地球の平均気温が4ºC上昇した状態を、私たちはほとんど想像できていません。カナダや北欧が氷で覆われていた 2 万年前の氷河期ですら、平均気温は今より 6ºCしか低くありませんでした。それを考えると、4ºC温暖化した地球は今とは相当変わり果てた気候であるはずです。しかもその上に乗っているのが、格差と分断に満ちた脆弱な人間社会だとしたら。それは何世代も先の遠い未来の話ではなく、最近産まれた子供たちが生きている間にやってくるかもしれないことです。そして、私たちは今、そんな未来を避けられるかどうかの瀬戸際に立っています。私たちは普通に生活していると、自分自身がそんな歴史の重大局面に立たされた主人公の一人ひとりであることを、なかなか感じることができません。だから、物語の力が必要です。映画『Future Kid Takara』は、2100 年の未来に思いをはせる想像力と、歴史を選択する時代に生まれ落ちたことの実感を、私たちに与えてくれる、希望の物語になるでしょう。

『Future Kid Takara』(仮称)
【スタッフ】
監督:佐野雄太
世界観デザイン・キャラクター原案:木村真二
企画アドバイザー:堅達京子
科学アドバイザー:江守正多
SF 監修:高島雄哉
アニメーションプロデューサー:長谷川舜
アニメーション制作:STUDIO4ºC
プロデューサー:田中栄子
企画・製作:Beyond C.

(C)Beyond C.
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