「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」最終話目前!田中美海×大久保瑠美インタビュー | アニメ!アニメ!

「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」最終話目前!田中美海×大久保瑠美インタビュー

10月より放送されているアニメ「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」。アニメ!アニメ!では、最終話の放送を目前に控えた本作でファル・イース・メイギス役の田中美海、ヘレン・リーン役の大久保瑠美のインタビューをお届け。

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(左から)大久保瑠美、田中美海
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  • 大久保瑠美
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  • 『農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。』キービジュアル(C)樽戸アキ・しょぼんぬ/双葉社・「農民関連」製作委員会

10月より放送されているアニメ「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」
超一流の農民として生きるため、農民関連のスキルに磨きをかけてきた主人公の青年アル・ウェインが、農民関連スキルを極めたその時から、なぜか生活が農民とは別の方向に激変していく……という物語が描かれる。コミックスは「マンガがうがう/がうがうモンスター」にて連載中だ。

アニメ!アニメ!では、最終話の放送を目前に控えた本作でファル・イース・メイギス役の田中美海ヘレン・リーン役の大久保瑠美のインタビューをお届け。それぞれが演じたキャラクターのお気に入りポイントや主人公アルへの想い、アルの一途な野菜愛に負けない「○○愛」について、さらに「声優ではなかったら○○をしていた?」をテーマに、やっていたかもしれない職業について語ってもらった。

[文=タナカシノブ 撮影=小川遼]

『農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。』キービジュアル(C)樽戸アキ・しょぼんぬ/双葉社・「農民関連」製作委員会

■野菜に一途すぎる主人公は、ヒロインにとって“寂しい”


――まずは田中さんから、王女様のファル、さらにフィリアを演じるうえで心がけていたことを教えてください。

田中王女様のファルはおしとやかで民を抱え、兵士を従えている立場なので、しっかりとした女性であることを意識していました。一方、フィリアとしてアルやヘレンと関わるときには、年相応の女の子であるように心がけていました。フィリアのときのほうが、のびのびとしている印象がありました。ファル、フィリアでの目線や心の切り替えはファル自身にもあったように感じています。

――2役演じているような感覚だったのでしょうか?

田中:そうですね。魔法の力もあり、見た目はほとんど変わらずでの2役にはなるのですが、ファル、フィリアでは変化をつけることは意識していました。

――大久保さんが演じるヘレンはいかがでしたか?

大久保:記憶をなくしているという設定はあるものの、割と序盤でその内容に触れるので、記憶をなくしていることに関してはあまり意識せずに演じました。ただ、ヘレンの場合は、アルやファルより少しお姉さんなので一歩引くような感じで、少しだけ精神年齢が高いようなつもりで演じていました。

――演じ方のリクエストはどのようなものだったのでしょうか?

田中:割とキャストにおまかせでしたよね?(笑)。

大久保:「オーディションのときに監督と話したあの感じで」みたいなリクエストしかなかったです。

田中:スタッフさんも「役者のみなさんにおまかせします!」って(笑)。オーディション時にやったものを「そのまま、ぜひ。自信をもってやってください」と1話のアフレコのときに言われました。知っているキャストも多かったので、心強さを感じながら演じていました。

大久保:お互いどんなお芝居をするのかを知っているメンバーだったので、安心して演じられました。

――本作の主人公・アルは超一流農民という真っ直ぐな目標を持つ青年。お2人はアルをどう思いますか?

田中:美味しく育てる知識をちゃんと持っていることもすごいけれど、野菜が本当に心の底から好きだという愛が伝わってきます。ひとつのことを真っ直ぐに思えるのってすごくカッコいいと思うし、私にはそういうのがあるかなと探したりもしました。

大久保:目標に向かって真っ直ぐに貫ける人はすごく素敵だと思うけれど、恋人だったらちょっと寂しいなって思います。野菜ばかりに愛が注がれて、ヒロインたちを全然見てくれない。

田中:こんなに可愛いヒロインたちに思われているのに(笑)。

大久保:女の子たちの気持ちに気づかず、ひたすら真っ直ぐ野菜に愛を注ぐ。そういうところが良くて好きになっちゃうのかもしれないけれど……。

田中:ファルなんて「好き!」ってハッキリ伝えてるのに(笑)。

大久保:ちょっとくらい下心あっても罪ではないよって思うときがたくさんありました。

田中:恋人だったら「もっとこっちを見てよ!」ってなるかもしれないです。

大久保:友達でもどうだろう……。「ご飯行こうよ」って誘っても「今日は農業があるから」って全然来てもらえない可能性もあるよね。

田中:優先順位は常に野菜。「そっちをとるか~!」ってなるのか……。

大久保:ちょっと寂しいよね(笑)。

――恋人ではちょっと寂しい思いをするかもとなると、どんな立ち位置ならOKなのでしょうか?

大久保:同業者? でも、ライバルになったら辛いかも。となると後輩かな。同業で後輩が一番接していて辛くなさそうかな。ちょうどいい距離感で接することができる気がします。

田中:ヒロインの立場だと「いいんだよ、こっちに夢中になっても」って思うけれど、アルは全く気づかないから(笑)。

大久保:「好き」って伝えても分かんないんだもんね。

田中:「おぉ、そっか…」っていう反応だし。結構真っ直ぐ伝えてるファルに対してもそんな感じだから、アルを振り向かせるのは難しいかも。

■アルに負けない! 一途な「〇〇愛」


――お2人にはアルの一途な「野菜愛」のような、一途な「○○愛」はありますか?

田中:チョコレートです。

大久保:好きだよね~(笑)。

田中:0歳の頃からずっとチョコレートを食べています。

大久保:ちょっと早くない?

田中:良い子はマネしないでください、という感じなのですが、酔っ払ったお父さんが間違って食べさせちゃったらしくて。でも、食べた瞬間に目が輝いたらしんです。

大久保:あははは。目覚めちゃったんだ。

田中:小さい頃から本当にチョコレートが大好きで、食べすぎてご飯を食べられなくなることもよくあって。虫歯にもたくさん悩んで親は結構大変だったみたいです。大人になってからは、自分のお給料でオンライン限定のものや高級チョコレートを気兼ねなく買うのが私の楽しみです。

大久保:美海ちゃんのすごいところは、どんなにいいものを食べても舌が肥えないところ!

田中:あははは、確かに。コンビニのチョコレートも大好きです。

大久保:ちょっといいものを食べ始めるとコンビニには戻れないなんていう人も多いけれど、美海ちゃんはどれも美味しくいただける人!

田中:ですね。チョコレートそのものが大好きなんです。メニューにチョコレートと見つければ必ず頼むし、パンケーキにかかっているチョコソースでもいいし、ココアでもいい。幅広くチョコレートを愛しています。

大久保:私が一途に愛しているのはアニメです。アニメオタクが高じて声優をやっているところがあるので、アニメ愛は強いほうだと思います。最近のアニメももちろん好きですが、子どもの頃に好きになったアニメは、数え切れないほどリピートして愛し続けています。小・中学生の頃に観ていた作品への愛が強すぎで、しかも偏ったりもしているので解釈違いを許容できないときもよくあります(笑)。「こういう意味!」と自分で思ったら、それを貫いちゃうような愛はありますね。

田中:子どもの頃と今とでは解釈が違っちゃうこと結構ありますよね! でも貫くのはカッコいい!

大久保:作品の用語とかも結構しっかり調べて覚えるタイプなんです。勉強が得意とかそういうのではなく、好きなことに特化しているだけ(笑)。でも、自分が好きになったものは一生好きでいられる自信はあります。そういう意味では、今のお仕事も結局好きだなって思える気がしています。異常なくらいの愛を注いだ作品もあって。中学生のときに購入したDVD BOXは、限定生産で発売されたもので確か5万円くらいしたんです。

田中:それは中学生には買えない!

大久保:小さい頃から貯めていたお年玉をすべて使って買いました。親から「本当に全部使っていいの?」と念押しされて「いいの!」と答えて買った覚えがあります。今でもあのとき買ってよかったなと思っています。配信もBlu-rayもあるけれど、思い入れが違うものなので、ずっと大事にしています。

■2人がほしいスキルや自慢できるスキルとは?


――ここからは「声優ではなかったら○○をしていた?」をテーマにお話を伺います。

田中:私はショコラティエです。小学校のときの文集にも「将来の夢はショコラティエ」と書いた記憶があります。父親が料理人だったので、私も料理に関わる仕事がしたいと思っていました。甘いものが好きだったのでパティシエも考えたけれど、中でも大好きなチョコレートを専門にしたショコラティエになりたいと思っていました。その後、声優に興味が出て、あっさりと変わっちゃいましたが(笑)、チョコレートへの愛は変わっていません。

大久保:私は、美容系の道に進んでいたと思います。ケアの仕方やおすすめのアイテムを紹介するのが好きだし、すごく興味があります。もともと声優になろうと思ったのもすごく遅くて。高校3年生のときに大学進学を考えていたのですが、担任の先生に「目的もないのに適当な気持ちで大学に行くの?」と訊かれて、好きなことを考えたときにアニメが浮かんで。じゃあ、アニメに関係する仕事につけるようにという流れで声優の道を選びました。そのやりとりがなかったら、普通に大学に進んで、そのまま会社に就職していたと思います。多分、美容系の会社に入っていたはず。

――ちなみに、ファルとヘレンが今と違う職業、立場になるとしたら、何が向いていると思いますか?

田中:アルのお手伝いで野菜売りをしたときに思ったのは、商売はあまり向いていないかなということ(笑)。お姫様で培われたスキルは、商人向きじゃないと実感しました。

大久保:ヘレンは面倒見がいいので保育士さんとか向いている気がします。受付嬢も冒険者の面倒を見る仕事なので、基本的にはそういうことが得意な気がします。ヘレンのような保育士さんなら安心して子どもを預けると思います。

田中:ミニキャラでそういうお話、作ってほしいです!

大久保:いいかも!

――では今度はスキルに関するお話を。お2人が今、ほしいスキル、極めたいスキルを教えてください。

大久保:めんどくさがりを直すスキルです。すごくしっかりしていて、部屋も整理整頓をきちんとしているように見られがちなのですが、本来の私は出なくていいならずっとベッドにいたいタイプ。丸一日休みなら、トイレとお風呂と食事以外はベッドで過ごしたいくらいです。枕元に必要なものはすべて置いて、動かずに過ごしたいんです。お風呂に行くのも面倒で、這ってバスルームまで行ったこともあります(笑)。

田中:私は収納スキルがほしいです。モノがどんどん増えてしまうのに、買いたい衝動が抑えられなくて。同じようなものを何個も買ってしまうのに、古いものも捨てられない。モノが溢れかえってそれをしまうための収納ボックスを買い足して、どんどん場所がなくなっていきます。妹曰く、これは母の遺伝だそうです(笑)。

大久保:遺伝じゃ仕方ないか……。

田中:そうそう。でも、収納スキルを使ってスッキリさせたい気持ちはあります。

――では、逆にお2人が自慢できるスキルは?

大久保:自分で言うのは恥ずかしいけれど……。

田中:確かに。でも早起きは得意なので、自慢できるスキルかもしれないです。

大久保:私はモノを捨てるスキルがあります。さよならすると決めたモノはバンバン捨てちゃいます。

田中:そのスキル、欲しいです~!

■魅力的なキャラクターが盛りだくさん! 最終話の展開にも注目


――最終話目前! ということで、お2人のお気に入りエピソードも伺いたいです。

田中:第8話「農民と結婚式」は大好きなエピソードです。

大久保:いい話だよね。

田中:国同士の思惑とかいろいろなものが交錯する中、アル、ヘレン、ルリの3人がファルを助けに来てくれて。ファルを演じていてうれしいと感じたシーンのひとつです。

しかもアルが「ファルのために」みたいな一面を見せてくれて。「もしかしたらファルのことを……」ってこともあるかもと思わせてくれる幸せなエピソードな上に、すごく可愛いウエディングドレス姿も見られます。

カッコよく助けに来てくれるけれど、武器が大根というのもすごくアルらしくて大好きです。「やっぱり、アルくんのことが好き。一生離さない」という告白のシーンでは、お父さんの王様が「いつでもウェルカム」みたいなやりとりがあって。あのオチまでがすごくこの作品らしくて「こんな王様がいる国、最高じゃん!」って思います。

大久保:なかなか農民に国を継がせようなんて思う王様はいないよね。

田中:ちょっと確執やバトルもありそうなものだけど、こんなにもウェルカムな王様がいるんだって、ほっこりします。

大久保:私はルリとの関係性がすごく好きです。ヘレンを救って街に帰ってきてから、ルリと行動することがすごく増えました。ルリ役の諏訪彩花ちゃんとは掛け合いのシーンも多くてアフレコもすごく楽しかったです。

今までも共演はあったのですがメインのキャラクターで本格的にご一緒するのは初めて。この機会に仲良くなれたらいいなと思っていたら、予想以上に仲良くなりすぎちゃって(笑)。洋服とか持ち物がよくかぶって、「それ私も持ってる!」みたいな会話をすることがすごく多かったんです。わざわざ同じ日に同じものを持ってアフレコに来るなんてこともしていました。

キャッキャしながら2人で作っていったヘレンとルリの関係性は自分でも気に入っています。ルリという存在が私にとってはすごく大きかった作品でした。

――となると、好きなキャラクターもルリになりますか?

大久保:そこは難しいかも。追加キャラクターもたくさん出てくるアニメで、魅力的なキャラクターがいっぱいいます。自分が演じたキャラクターが一番可愛いと思っちゃうのは別として、美海ちゃんは誰?

田中:私はギルドの先輩3人組がセットで大好きです。アルにちょっと嫌味のようなことを言ってくるのかと思ったら、「俺たちみんな仲間だぜ!」みたいな感じで最初からすごく仲良くしてくれて。仲間意識が強くて全然ギスギスしていない、いい人たちなので大好きです。

大久保:ギルド特有の新人いびりとやらもなかったしね。

田中:そうそう。すぐに仲良くなって「飲もうぜ!」みたいな。飲み会のシーンもすごく好きです。

大久保:私はリークスかな。元気ハツラツな郵便屋さんとして登場したのに、実は属性盛りすぎなキャラクターだったことが分かって。実は影の傀儡(かいらい)で魔族で、だけど昔から人間の世界に暮らしている。一体、一人で何人の属性があるのか(笑)。リークスがどうしてアルの母・ルシカのお世話になっているのか、なぜ郵便屋さんをしているのか、どうして人間界で生活するようになったのか、いろいろと気になっています。

――では、最後に。本作のファンに向けてメッセージをお願いします。

田中:前半はギャグシーンもあったり、掛け合いもとても楽しくてすごくテンポのいい作品として私自身も楽しみました。後半に入り、アルの過去や取り巻く環境も明らかになり、物語は複雑かつシリアスになっていく中で、アルの野菜愛やヒロインたちの可愛らしさは変わらず、魅力的に描かれています。最終話までの展開を楽しみにしつつ、もし、続きがあるのであれば、今度こそファルに頑張ってもらってアルを振り向かせたいと思います。リベンジの準備は万端です!

大久保:序盤はライトに楽しく観られる作品ですが、終盤に向けてシリアスな展開や、意外な真実が隠されていたことが明らかになったりもして、ずっと飽きずに観ることができました。ほぼ毎回新キャラが出てくるのもすごく魅力的で、最終話目前でも新キャラクターや「おっ?」というようなことが起きるワクワクした仕掛けが散りばめられています。いつ、どんなときに観ても楽しめる作品なので、お好きな時間にお好きなスタイルで何度も楽しんでもらえたらうれしいです。

2022年12月17日(土)22時00分より、いよいよ最終回となる第12話が放送!

<放送情報>
TOKYO MX 10月1日より 毎週土曜日 22時00分~
サンテレビ 10月1日より 毎週土曜日 22時30分~
BS日テレ 10月2日より 毎週日曜日 23時00分~
HTB北海道テレビ 10月5日より 毎週水曜日 25時55分~
秋田朝日放送 10月10日より 毎週月曜日 25時50分~
山形テレビ 10月13日より 毎週木曜日 25時40分~
新潟テレビ21 10月13日より 毎週木曜日 26時15分~
長崎文化放送 10月27日より 毎週木曜日 25時18分~
北陸朝日放送 10月30日より 毎週日曜日 26時05分~

AT-X 10月1日より 毎週土曜日 23時30分~
<リピート放送>
毎週火曜日 29時30分~
毎週土曜日 8時30分~

※時間は編成の都合により変更になる場合がございます

<配信情報>
【地上波同時配信・最速配信】
dアニメストア/ABEMA

【一般配信】
<見放題サービス>
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<都度課金サービス>
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※配信日時は予告なく変更する場合がございます。詳細は各配信サービスにてご確認ください。


■STAFF
原作:樽戸アキ・しょぼんぬ(双葉社 モンスターコミックス)
キャラクター原案:姐川
監督:ながはまのりひこ
シリーズ構成:待田堂子
キャラクターデザイン:末岡正美
色彩設計:勝田綾太・山本真希
美術設定:滝口勝久
美術監督:根岸大輔
撮影監督:高橋圭祐
3Dディレクター:後藤優一
音響監督:森下広人
音楽:伊賀拓郎
アニメーション制作:studio A-CAT
製作:「農民関連」製作委員会

■CAST
アル・ウェイン:榎木淳弥
ファル・イース・メイギス:田中美海
ヘレン・リーン:大久保瑠美
ルリ:諏訪彩花
イルビア:田村ゆかり
リークス:伊藤昌弘
ルシカ・ウェイン:中原麻衣
ジル・ウェイン:浜田賢二

(C)樽戸アキ・しょぼんぬ/双葉社・「農民関連」製作委員会
《タナカシノブ》
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