実写映画「ピノキオ」名わき役ジミニー・クリケットは、ウォルト・ディズニーのこだわりが詰まったキャラクター!?

実写映画『ピノキオ』が、9月8日より「Disney+」独占で日米同時配信される。もとになったアニメ映画でも人気の高い、名わき役のジミニー・クリケット。実はこのジミニーは、ウォルト・ディズニーが直々にキャラクターデザインに関わったキャラクターなのだ。

ニュース

2022.9.2 Fri 7:45

実写映画『ピノキオ』が、2022年9月8日よりディズニーの公式動画配信サービス「Disney+（ディズニープラス）」独占で日米同時配信される。もとになったアニメ映画『ピノキオ』には、木彫り人形のピノキオ、風変わりなおじいさんゼペット、ゼペットが飼っている猫のフィガロと金魚のクレオなど魅力的なキャラクターたちが多数登場するが、中でも人気の高いキャラクターが、ディズニーを代表する名わき役のジミニー・クリケットだろう。

実はこのジミニーは、ディズニーを創立したウォルト・ディズニーが直々にキャラクターデザインに関わり、「可愛く愛されるキャラクター」へと仕上げた、こだわりが詰まったキャラクターなのだ。

ジミニー・クリケットは、1940年公開のアニメ映画『ピノキオ』に登場した緑色のコオロギで、劇中ではストーリーテラーも務めるキャラクターだ。放浪の道中に見つけたゼペットの家に暖をとるため立ち寄ったことをきっかけに、妖精ブルー・フェアリーによって命を授かったピノキオの“良心役”を任される。彼は、純粋無垢なゆえに善悪の判断を付けられないピノキオと行動をともにし、ピノキオを正しい方向に導いていく。

青いシルクハットと黒い燕尾服、赤い傘がトレードマークのジミニーは、子どものピノキオと並んでもかなり小さい。小回りを利かして駆け回る様子や、小さな身体を活かして鍵穴の中に潜り込む様子など、見ているだけで癒されるような可愛さで人気を誇る、ディズニーを代表する愛されキャラクターだ。

そんなジミニーだが、実は制作当初にデザイナーが初めてウォルトに提示したデザインは、まるで本物のコオロギのような可愛さとはかけ離れたものだった。その後、ウォルトの指示による修正が何度も繰り返され、皆から愛されるような可愛らしい見た目のジミニーが誕生した。今ではファンも多い名キャラクターは、ウォルトが愛されるべくして手掛けたこだわりが詰まったキャラクターだったのだ。

そして、ジミニーといえば見た目だけでなく愛くるしい性格も人気がある。ブルー・フェアリーにピノキオの良心役を任されたジミニーは、自由気ままなピノキオに翻弄され、時にはぶつかることも。しかし、ピノキオを見捨てることができないジミニーは常に見守り続け、最後まで良心を務めるしっかり者だ。
その反面、美女には目がなく、ブルー・フェアリーやピノキオと一緒に踊る操り人形など様々なキャラクターの虜になる様子が愛くるしく、それもファンの心を掴んでいる。

また、抜群の歌唱も人気の理由のひとつで、アニメ映画『ピノキオ』の主題歌であり、ディズニーを象徴する“夢と魔法”が詰まった「星に願いを」を劇中で披露している。今でも世代を超えて歌い継がれる珠玉の名曲を、最初に歌ったキャラクターこそジミニーなのだ。

本作でそんなジミニーの日本版声優を務める俳優の山本耕史は、「大事なことをいうときはしっかり言葉に残すところがジミニーの魅力だと感じます。ピノキオに聞かれてジミニーが返す答えは、点と点を繋げていくと『愛とはすばらしいことなんだよ』、『優しさとは人が喜び、自分にも返ってくることなんだよ』というようなメッセージに繋がるんです」と、演じることで感じたジミニーの奥深い魅力を告白する。

世界中で長年愛され続けるジミニー、そしてピノキオをはじめとする様々なキャラクターが、80年の時を超えて現代の圧巻の映像美と素晴らしい音楽で蘇る実写版『ピノキオ』。ぜひ実写版でも、ジミニーの活躍に注目してみたい。