400年以上を生きる伝説の魔法使いダーク・シュナイダーが、その強大な魔力をもって闇の軍勢であるモンスターや邪悪な魔法使いたち、そして異形の存在「破壊神」と戦うストーリーが展開する本作。傲岸不遜、傍若無人で破天荒、自信家な問題児という強烈キャラクターのダーク・シュナイダーを主人公にした、斬新で壮大な展開に呪文の詠唱描写、ヒロインたちのキュートでセクシーな描写も話題となり、連載当初からまたたく間に男女問わず爆発的な人気を集めた作品です。
この度、ダーク・シュナイダー役の谷山紀章さん、ティア・ノート・ヨーコ役の楠木ともりさん、シーラ・トェル・メタ=リカーナ役の東山奈央さんにインタビュー。それぞれが演じる役の印象や、セクシーシーンが多いからこその東山さんのアフレコ秘話、さらに3人がオススメするシーンも聞きました。
[取材・文:米田果織 撮影:吉野庫之介]
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女性陣がダーク・シュナイダーのギャップを絶賛!
――連載開始から約35年、初のシリーズアニメ化される本作。原作は過激、セクシー描写などが話題となりましたが、最初に作品に触れた際の印象を聞かせてください。
谷山:最初に作品に触れたのは「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載していた当時、僕が小学生~中学生の頃でした。物語やバトル描写ももちろん楽しんで見ていましたが、やはり一番好きだったのはお色気たっぷりのシーン(笑)。友人たちと「ジャンプ」を奪い合って見ていた記憶があります。それくらい夢中になった作品なので、今回出演が決まり、さらにダーク・シュナイダーを演じられることを本当に光栄に思っています。
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楠木:私はオーディションの話をいただいて、作品を知りました。役が決まってから原作を読んだので、よく周りを見て人の気持ちを理解できる、強く、心優しい素敵なヨーコを演じられることが嬉しい! と思ったことを覚えています。
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東山:私もオーディンションからなのですが、事務所にこのお話が来たことで男性のスタッフさんたちが盛り上がっていました(笑)。その後に私も原作を読んだのですが、バトルアクションもセクシーなシーンも刺激的な描写が多くて、ですがスピード感のある作品だったのでスイスイ読み進められました。
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――谷山さんは第一報で「谷山紀章にしかできないダーク・シュナイダーを全うしようと思います」とコメントされていました。どのような役作りをされたのでしょうか。
谷山:そんな大それたことを言ってしまったんですね…忘れていました(笑)。しかし、もともと大好きな作品だったこともあって、それくらいの気合を持って演じているのは本当です。OVAでダーク・シュナイダーを演じられた矢尾一樹さんは、僕にとって尊敬する大先輩。それを「超える」というのは難しいですが、今回のオーディションでは僕が選ばれたのだから、きっと制作側は「谷山紀章の演じるダーク・シュナイダー」に可能性を感じてくれたのだと思うんです。それに応えられるように再度原作を読み込んで、自分なりにキャラクターのイメージを掴んで演じました。
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――楠木さん、東山さんから見た、谷山さんの演じるダーク・シュナイダーの印象は?
谷山:やばい…! 僕が先輩だから、褒めなきゃいけない空気になっちゃうよね(笑)?
東山:いやいやいや(笑)! 先輩だからとかは全く関係なく、ひと声聞いただけで「これは紀章さんしか考えられない」と思うくらい令和のダーク・シュナイダーにピッタリ当てはまる声と演技で驚きました。谷山さんの演じるダーク・シュナイダーが大好きです!
楠木:本当にそう思います。また、絶対的な強さを持ちながら、ヨーコに対してワンコみたいになっちゃうダーク・シュナイダーのかわいさも谷山さんは見事に演じられていて、そのふり幅がさすがだと思いました。私も大好きです(笑)!
東山:あのダーク・シュナイダーのギャップはズルいよね。女性はキュンキュンしちゃうと思います。
谷山:女子はそういうギャップが好きなんだね。僕も実践してみようと思います!
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夜な夜な声を潜めて練習?東山奈央のアフレコ秘話
――谷山さんから見た、ヒロイン2人を演じる楠木さんと東山さんの印象もお聞きしたいです。
谷山:今作において、女性キャストは本当に大変だったと思います。ヨーコとシーラは特に! ヨーコは一人称が「ボク」だったりと、明るくハツラツな印象が先行するキャラクター。しかし、ともりる(楠木さんの愛称)が演じると少女らしさも滲み、芯の強さも声から感じとることができる「これぞヨーコ」という僕の思い描いていたそのものでした。アフレコの休憩時間にともりると話していると「私はあんまり特徴的な声じゃないから、都度キャラクターに声を合わせている」と言っていて。キャラクターを捉える才能がずば抜けているのだと感じました。
楠木:ありがとうございます…!
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谷山:そして東山ちゃんも同様。表現の幅が広く、可憐なシーラを見事に掴んでいる。東山ちゃんは親が寝た後にこっそり素材(声が入っていない状態の映像)を見て、夜な夜なシーラの声を練習したそうで…(笑)。大変だったでしょう?
――そうなんですか!?
東山:セクシーなシーンが多い作品なので、親の前で見るのが気まずくて…(笑)。声を潜めて練習していました。
谷山:それを聞いてしまうと、本当に親御さんにどんな顔をして会えば良いかわからなくて…。いや、会うことはないんですけどね(笑)。日笠陽子(アーシェス・ネイ役)さんは、こういう(セクシーな)役は手慣れていると言っていたので(笑)、2人が迷った時にアドバイスを求めてみたらどうかな?
楠木&東山:わかりました(笑)。
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――ネタバレにならない程度に、「ここを見て欲しい!」というオススメのシーンがあれば教えてください。
谷山:先ほど2人が「大好き」と言ってくれたので、ダーク・シュナイダーのギャップを見て欲しいです。圧倒的な強さを発揮しながら、ヨーコの前ではワンコになってしまうところ(笑)。
楠木:私は、ダーク・シュナイダーとヨーコの関係の変化でしょうか。ダーク・シュナイダーのヨーコへの愛情の向け方は一方的に見えて、実はヨーコも回を追うごとにダーク・シュナイダーへの思いが変化していくんです。そのちょっとした変化を表現しているので、細かいですがそこに注目してほしいです。
東山:私はせっかくなので、セクシーなシーンを挙げますね。第6話のダーク・シュナイダーとシーン・ハリの…なシーンが、もう!「(小澤)亜李ちゃん! あわわわ亜李ちゃん……!」という(笑)。
谷山:あのシーンね! 東山ちゃんが挙げてくれて良かったよ。俺が言ったら、もしかしたらセクハラみたいになっちゃうかと思って言えなかった(笑)。
東山:(笑)それ以外にも、大迫力のバトルシーンやキャラクターたちの関係性が変化していくシーンなど、見ていただきたいところはたくさんあります! ぜひ今後の展開も楽しみにしてくださいね。
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(C)萩原一至/集英社・BASTARD!! 製作委員会