これはゲーム内で行われることを一足先に見ることができる、という新たな試みが詰まった企画で、vol.3には星希成奏(神宮凜々花役)、白花恋香(桜美聡役)、橘一花(神崎千里役)、潮先夏海(新瑞なお役)の4人が登壇した。
「WORKSHOP」は、“声のヒロイン”をテーマに据えた『BATON=RELAY』に出演する声優たちが、ステージ上で歌や生アフレコ、朗読劇に挑戦。一人前の声優になるために頑張る……というレッスン形式のイベントだ。
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「BATON=RELAY WORKSHOP vol.3」の様子【画像クリックでフォトギャラリーへ】
当日は『BATON=RELAY』プロモーションムービーの上映後、公式サイトで公開されている各キャラクターのビジュアルに近い衣装を着た出演者が登壇。まずはオリジナル曲「Start me up」を披露した。
今回の出演者は、星希以外は人前でトークもライブも行うようなイベントに出演するのがほぼ初めて。そのため歌い始めは少し緊張も感じさせたが、笑顔は絶やさずのびのびと歌唱していく。
「Start me up」の歌唱を終えた後はそれぞれの自己紹介へ。その後、ひとつ目のレッスン「『BATON=RELAY』キャラクター紹介」を行った。
本レッスンはそれぞれが演じるキャラクターの紹介を説明することで、説明力と伝達力を向上させるもの。4人は紹介を行うなかで、オーディション時のエピソードやキャラクターの印象などについてもコメントする。
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「BATON=RELAY WORKSHOP vol.3」の様子【画像クリックでフォトギャラリーへ】
白花は、桜美聡をみて「この子がいい!」と一目惚れしたことを告白。オーディションでも美聡役しか受けていなかったそうで、決まったときは本当に嬉しかったと語る。
対する星希は、オーディションでは他のキャラクターも受けていたという裏話を披露。そのなかで凜々花役に決まったことについては「スタッフさんが一番合っていると感じてくださったんだと思う」との心境も述べた。
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「BATON=RELAY WORKSHOP vol.3」の様子【画像クリックでフォトギャラリーへ】
橘は、オーディション時にもらった台本の線画から神崎千里におしとやかなお嬢様な見た目という印象を抱いていたものの「実際はポップな子だった」とコメント。そんな見た目に対して性格は大人ということで、「誰にも優しくて頼れるお姉さんなところがいい」と推しポイントも挙げる。
そして潮先は「線画だけだともっと大人っぽい印象があったが、実際は13歳だった」と、新瑞なおの事実を知って驚いたよう。未だに謎な部分が多いことから、それを紐解いていきたいとも意気込んだ。
また本トークでは、演者とキャラクターの共通点についても言及。
星希は自身では「アニオタじゃなかったところは似てない。アニメを応援する活動をしているので(笑)。でも似ているところもある」と語るものの、周りからは「自分も楽しんで人を楽しませようとする様子が似ている」と指摘される。続く白花もキャストから「美聡ちゃんだよね」「一生懸命で真面目、努力家なところも似ている」と言われることが多いそうで、自身でも性格が似ていると思っていることを述べた。
橘は「似ている部分もあるが、千里のように頼れるお姉さんになりたい。なれるよう頑張っていく」とある種の憧れがあることをコメント。これにはほかのキャストから「もう頼れるお姉さんですよ!」と既に信頼を寄せられている言葉が飛び出す場面も。
さらに潮先は「8月生まれ、少年マンガが好きなところ、身長、家事が好きなところ」など、なおとの共通点を列挙する。
そのほか、昼の部では決められたテーマについて話し合いトーク力を磨く「みんなでトーク!」、夜の部では即興劇に挑戦する「みんなでエチュード!」を実施。
「みんなでトーク!」では、「冬のお鍋~No.1決定戦 ~」というテーマで議論し、No.1を来場したファンの拍手によって決めるという企画を行った。
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「BATON=RELAY WORKSHOP vol.3」の様子【画像クリックでフォトギャラリーへ】
この議論で真っ先に手を挙げた白花は、「うどん!」と目を輝かせながら即答。種類についても「水炊き+うどん」と述べ、うどんへの愛が止まらない様子だ。
そのほか星希は「キムチ鍋」、橘は「鶏白湯と鶏ガラ(の鍋)」、潮先は「水炊き+雑炊」をチョイス。議論が白熱しなかなか話がまとまらない中、スタッフからの「おすすめの鍋に成り切りましょう」という提案で、4人は鍋の気持ちになりきっての自己PRに挑戦する。
星希と白花は片言なのか関西弁なのかよく分からないキャラクターを誕生させながら必死に愛を語ったほか、橘は「コラーゲンがいっぱい入っているよ!」と推し、潮先は京都弁っぽいイントネーションではんなりと水炊きを紹介。
その結果、星希以外の3人が同数の拍手を得たとジャッジされてトークは終了となった。
夜の部の「みんなでエチュード!」は、「WORKSHOP」のvol.1とvol.2 でも鬼門となっていた企画だ。
今回は「アフレコ前、大物声優に挨拶に行くド新人声優たち」という設定で即興劇がスタート。始まる直前のトークでは、誰が大物声優役になるのかがポイントだと話していたものの、すんなり潮先がそのポジションに収まる。
ほかの3人は新人声優としてワタワタする芝居をするなか、潮先は大物感を醸し出す芝居を披露。しかし話は、新人声優3人からの指摘で、実は潮先が大物声優のモノマネをするお笑いタレントだったことがバレてしまう……という展開へ。最後は畳みかけるように、橘が「実は私が大物声優だったんです」と告白し、挨拶もろくにできない新人声優に呆れてしまうというオチで締めくくられた。
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「BATON=RELAY WORKSHOP vol.3」の様子【画像クリックでフォトギャラリーへ】
続いて行われたのは、4人がカバー曲を披露するコーナーだ。今回のカバー曲は、公式Twitterへリクエストのあった中から選ばれることに。
まず白花は、「昔の大切なものを思い出せるような気がする」「美聡ちゃんにも歌って欲しい」という理由から、昼の部ではZONEの「secret base~君がくれたもの~」、夜の部では自身も大好きだという『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』からレン(CV:楠木ともり)の「To see the future」をチョイス。
真っすぐ一点を見つめつつ、時に天を仰いだり、目をつぶったりと何かを想いながら歌っている様子を見せ、その想いが歌声にも乘っていることを感じさせる。
潮先は、昼の部では原作から大好きだという菅田将暉の「まちがいさがし」、夜の部ではLiSAの「Catch the Moment」を歌唱。
雰囲気が異なり、かつ歌うのが難しい2曲だったが、どちらも安定したピッチで持ち前の可愛らしい声を高音でも保ちながら歌い上げた。
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「BATON=RELAY WORKSHOP vol.3」の様子【画像クリックでフォトギャラリーへ】
橘がリクエストのなかからチョイスしたのは、昼の部はキャラクターらしさを意識したという LiSAの「say my nameの片想い」、夜の部は憧れの存在・水樹奈々の楽曲である「深愛」だ。
それぞれ原曲を歌っているアーティストの表現に近づけており、手の動きや盛り上げ方、歌い方までも曲に合わせていることを感じさせるパフォーマンスをみせる。
星希は、昼の部では小倉唯の「Get over」、夜の部ではTrySail の「adrenaline!!!」を歌唱。ファンと掛け合う部分は客席にマイクを向け、身体全体を使って手拍子や歓声を煽るなど会場をめいっぱいに盛り上げていき、歌っている最中は笑顔も絶やさない。
その一方で、「Get over」を歌唱する前に放った「最近、悔しい想いをしたから、自分自身で壁を超える意味でこの曲を」という言葉とその表情からは、仕事へ対する真摯さや声優という仕事に対する情熱もにじませた。
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「BATON=RELAY WORKSHOP vol.3」の様子【画像クリックでフォトギャラリーへ】
『BATON=RELAY』は“新世代声優ヒロインプロジェクト”をコンセプトに、新世代の「声優ヒロイン」を発掘することを目的としている。そのため今回の「WORKSHOP」でも、声優としての根幹である演技力を磨くための朗読劇が行われた。
ここでは、美聡は興味があることになると夢中になり“ちょっと目を引く”ようなセンスが好きであること、凜々花は個性的ながら冷静に分析するようなそぶりも見せることがあること、千里はみんなのまとめ役で気遣いもできること、なおは普段おっとりとしているがスイッチが入ると声のトーンまで変わることがあること……といったことが明らかに。
続けて実施された「生アフレコ」のレッスンでは『BATON=RELAY』のゲームさながら、ゲーム内で実際に登場するアニメを使い、4人がそのアニメに登場するキャラクターを演じていく。
本公演では来場者特典として、アニメのキャラ表やオーディション原稿が記載されている台本風の冊子が配布されたことで、オーディションや収録の現場感をよりリアルに感じられる試みがなされた。
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「BATON=RELAY WORKSHOP vol.3」の様子【画像クリックでフォトギャラリーへ】
今回のアフレコ題材は、「ちびキャラ×漫才×不条理」がキーワードのギャグアニメ『アルかな?クローばー』だ。vol.2の時と同様、4人は「線撮(せんどり)」と呼ばれる状態の素材に、ボールド(タイミング表示)が出るなかでアフレコに挑戦した。
終了後は「緊張した」としつつも「ストーリーが気になる!」という言葉も出るなど、題材について興味津々な様子もうかがわせる。
アフレコ実践が終わると、2度目のライブパートへ。今度は『BATON=RELAY』のオ リジナル曲を披露していく。
まずは橘と潮先が「金糸雀(カナリア)」と、vol.2のアフレコ実践で題材となっていた『てんきあめと、くもりぞら。』のテーマソング「TADAIMA」を披露。カバー曲でも安定した歌声を響かせていたふたりが、今度はハモりも交えながら美しいハーモニーを奏でる。
続いて星希と白花が歌ったのは「四月のDreams come true」、そしてvol.1のアフレコ実践の題材となった『@MAGIA』のテーマ曲「MAJI de MAGIA」だ。一方が歌っているときはもう一方が合いの手を入れるなど、息の合ったパフォーマンスでも会場を盛り上げた。
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「BATON=RELAY WORKSHOP vol.3」の様子【画像クリックでフォトギャラリーへ】
そして次回の定期公演「BATON=RELAY WORKSHOP vol.4」に出演するキャストのコメント映像が会場に流れたのち、白の歌唱衣装に着替えて登場した4人は「かけだしのモノローグ」を披露。「それぞれのイメージカラーの花飾りを付けている」と衣装について触れたあとは、今後の展開についての告知が行われた。
この告知では、『BATON=RELAY』公式Twitterのフォロワー3万人突破を記念した直筆サイ ン色紙プレゼントキャンペーンの実施や、「コミックマーケット97」にて若木民喜描き下ろ しイラストと「Start me up」「かけだしのモノローグ」の Short ver.音源を収録したCDが付属するブックレットが販売されること、『BATON=RELAY』の公式WEBとTwitterにて『キルミーベイベー』のカヅホが公式(?)コミックを連載することなどが発表に。
また夜の部では、若木描き下ろしの『BATON=RELAY』キービジュアル第2弾が公開されたほか、16人の新人声優が所属する「リレープロダクション」のチーフマネージャーである五十里寧子(CV.井澤美香子)、プロダクションの社長・高縁あかり(CV.伊波杏樹)のビジュアルのお披露目も行われた。
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「BATON=RELAY WORKSHOP vol.3」の様子【画像クリックでフォトギャラリーへ】
さらに次回のvol.4 の呼び込みもかねて、天神茉莉役の美久月楓も登場。昼の部では相当緊張した面持ちで告知をしていたものの夜の部は少しだけリラックスした様子を見せ、ほかのキャストから「喋り始めると少しずつ後ろに下がる(笑)」など指摘されつつ懸命に呼びかける。
告知を終えたところで、最後は4人がイベントの感想をそれぞれトーク。白花は「このイベントを通じて、桜美聡として立てていること、16人で立てることが嬉しい。新しい物語と新しい声と出会えることを私も楽しみにしています」と、プロジェクトへかける思いの丈を言葉にする。
ステージは再び披露された「Start me up」で、4人の屈託のない笑顔が咲き誇るなかしめくくられた。
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「BATON=RELAY WORKSHOP vol.3」の様子【画像クリックでフォトギャラリーへ】
なおベルサール御成門駅前イベントホールで開催される「BATON=RELAY WORKSHOP vol.4」では、無料招待制の公開リハーサルを実施予定。詳細は『BATON=RELAY』の公式サイトやTwitterまで。
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