「未来のミライ」細田守監督&山下達郎の対談が実現!“作家性と大衆性”の両立とは…? | アニメ!アニメ!

「未来のミライ」細田守監督&山下達郎の対談が実現!“作家性と大衆性”の両立とは…?

映画『未来のミライ』とニュースサービス「LINE NEWS」によるコラボ企画の一環として、細田守監督とOP&EDテーマを担当したアーティスト・山下達郎のスペシャル対談が実現。『サマーウォーズ』以来9年ぶりのタッグとなった2人が、作り手として響き合う様子をうかがわせた。

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『未来のミライ』公開記念 山下達郎×細田守監督スペシャル対談(C)2018 スタジオ地図
  • 『未来のミライ』公開記念 山下達郎×細田守監督スペシャル対談(C)2018 スタジオ地図
映画『未来のミライ』とニュースサービス「LINE NEWS」によるコラボ企画の一環として、細田守監督とOP&EDテーマを担当したアーティスト・山下達郎のスペシャル対談が実現。『サマーウォーズ』以来9年ぶりのタッグとなった2人が、作り手として響き合う様子をうかがわせた。

挨拶と謝辞に続いて、細田が「OP曲の『ミライのテーマ』が70年代、シュガー・ベイブにいらっしゃった時の感じがある一方で、ED曲の『うたのきしゃ』はファンク系と言いますか。本当にカッコいい曲で」と切り出すと、山下はこれに「『サマーウォーズ』の時も感じたんですけど、基本的に細田さんのアニメには、テクノが合わないんですよ」と応答。
「人力のグルーヴが合う。だから普通のリズム隊でつくっているんです」と明かされ、細田も「『サマーウォーズ」は、すごくデジタルの作品っぽいんですけど、実は家族を描くアナログな作品です。そういったところを最初からご理解いただけて、本当に光栄です」と頭を下げた。

山下の「映画はどうやって作り始めるんですか?」との質問には、細田は「最初は雑談ですね。プロデューサーとかと4、5人で。その中でモチーフとかが浮かんできたら、そこから作業に移ります」と返答。
続けて山下は『未来のミライ』について、「くんちゃんと両親、ミライちゃんの物語」と「未来の東京駅のシーンのような話」をクロスオーバーさせた構成であることを指摘。上映時間が98分とコンパクトなことにも触れたのちに「この作品は、2つのテーマがクロスオーバーしながらこの長さに収まっている。これはすごい」と感嘆し、細田はこれに恐縮しつつも「短くつくるにはコツが必要ですね。テーマと尺のバランスとか。それも今回はピタッとはまりました」と振り返った。

OP曲「ミライのテーマ」については、山下から「本当は今のバージョンの前に、もう1曲書いていたんですよね」との裏話も。
いわく「けっこう渋く仕上がっていた」が、プロデューサーに「これではワクワク感がない」と言われたことで、「なら、曲調を明るくしよう」と現バージョンが生まれたという。

ED曲の「うたのきしゃ」は、細田から「最初は『バースデートレイン』というタイトルでしたね」と回想。
山下が「最終的に『うたのきしゃ』の方がかわいいかなということになって、変えたんですけどね」と返すと、細田は「最初にデモと一緒に歌詞を見たときに、バースデーという言葉のチョイスにぞくぞくっときました」と前置いて、「妹の誕生を素直に祝えなかったくんちゃんが、最後には祝福できるようになった。そういう意味では、彼自身のバースデーでもあるかもしれない。そう思うと、ホントにぞくぞくっと」との感想を述べた。

山下が「昔から、曲のバリエーションの広さを意識してきた」としつつも「作家的な意識の方が強いんですよね」と繰り出した際は、「分かります」という細田が「そういうポピュラーなものと作家性とで、どっちかだけというわけじゃないというのが、僕は憧れとして仰ぎ見てきた部分です」との心境を吐露。
「自分も作品をつくるときに、やっぱりたくさんの人のものとして仕上げたいと思うわけですよ」としつつも、「自分自身の根拠みたいな部分を映画の中で表現するのと、みんなの作品として捉えてもらうことを、どう両立させるか」との考えを抱いていることを明かし、山下もこれに「細田さんの作品からは、鉄の意志を感じますよ」と頷いた。

作家性と大衆性という、相反すると考えられる方向性が高い位置で重なっている両名。尽きることのない話は1時間近くに及び、コラボの熱を再認識させる対談となった。

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(C)2018 スタジオ地図
《仲瀬 コウタロウ》
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