■け◯のフレンズやんけ!(『第7話 あにまるトモダチ』 )

攻めたエピソードしか無い本作のなかでも特に攻めていたのが、六大国の一つで獣人が住むアニマルレルムにやって来た第7話。
観光協会の案内人を務めるユミルが登場したかと思えば、「皆さんが口にする言葉は、たったのふたつ……『すごい』と『たのしい』だけです」と言いつつ、某アニメで見覚えのある帽子を手渡してきます。
これってまさか!? と思った次の瞬間には見覚えのある場面転換になり、絶壁の上でハルたちが一斉に「すごーい! たのしーい!」の大合唱。完全にけ◯のフレンズやんけ!

しかし、これだけで終わらない攻めの姿勢を見せます。
ハルが「ユミルは、観光案内が得意なフレンドなんだね!」と賛辞を送ると、実は今日で案内人を辞めなきゃならないと言うユミル。ユミルの観光案内続投を願う市民と、辞めさせようとする市長の争いへと移っていった後半では、アニマルレルムの功労者だと擁護する観光協会に対し、市長が「ユミルひとりに頼る時代は終わったケモ。これからはこの、110名の美少女案内人が後を継ぎ……アニマルレルムの観光は、第二期に突入するケモ!」と、作品を取り巻く環境まで彷彿とさせ、中盤のアイキャッチ部分にも「えーりかおねえさん」と「かんぱねるらおねえさん」によるお互いの紹介映像が挟まれるなど、見事なパロディが描かれました。観てるこっちが怖くて仕方がない。
■水着回で怒濤の新キャララッシュ!(「第8話水着貝」より)

「温泉改」に引き続いてまたもやテコ入れか? と邪推してしまう第8話の「水着貝」。
とにかく水着、水着、水着のオンパレードで、肌色成分をどれだけ見せるかに徹底した清々しいほどの水着ラッシュが冴え渡ります。
さらに原作ゲームで活躍するキャラたちが水着姿で登場。一体何人登場したのか分からなくなるほどの密度の水着オンパレードは、画面8割が肌色成分目白押しの完全サービス回でした!ありがとうございます! 本当にありがとうございます!
皆さんが原作ゲームでお気に入りだったキャラクターは出てきたでしょうか?



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今回の振り返りでもギリギリまで攻めた演出に満ちていることがわかるTVアニメ『ラスピリ』。原作のプロデューサーを務める松田晃佑氏が放送前のインタビューで、「アニメでしか表現できない演出を使って、毎話楽しみしてくれるようなシナリオを追求しようと思っていました」と語っていたまさにその通りの作品となりました。
一見すると破天荒に見えますが、実は原作ゲームの“なんでもアリ”なノリや魅力をこれでもかと詰め込んでいると言えるでしょう。
なお、7月21日(土)には出演キャストを招いた『生「ずびし!」コメンタリー上映会』というツッコミどころ満載の本作にはピッタリのイベントの開催も予定されている。花江夏樹さん(ハル役)、村瀬歩さん(ガジェル役)の2人が登場し、ファン必見のイベントとなりそうだ。