新千歳アニメ映画祭で湯浅政明特集 「マインド・ゲーム」から 「DEVILMAN crybaby」まで語り尽くす | アニメ!アニメ!

新千歳アニメ映画祭で湯浅政明特集 「マインド・ゲーム」から 「DEVILMAN crybaby」まで語り尽くす

新千歳空港国際アニメーション映画祭で湯浅政明監督とサイエンスSARUの特集が開催された。

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北海道は新千歳空港国際アニメーション映画祭では2017年11月4日(土)、湯浅政明監督とサイエンスSARUの特集が開催され、湯浅監督本人が登壇するトークステージのほか、スタッフトークや旧作の爆音上映などが行われた。

プログラムは順番に、『マインド・ゲーム』の爆音上映、DVD・BD化されていない『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』35mmフィルム上映、「サイエンスSARU」プロフェッショナル・トーク、『夜明け告げるルーのうた』爆音上映と湯浅政明監督とプロデューサーのチェ・ウニョン氏の舞台挨拶、2017年配信の新作『DEVILMAN crybaby』に関する湯浅監督、ウニョン氏、音楽を担当する牛尾憲輔氏によるトークステージ、さらには湯浅監督のスタジオ「サイエンスSARU」のアニメーター陣を中心とした「スタジオ・プレゼンテーション」という、合計で約8時間におよぶ大特集だ。

舞台挨拶では、『マインド・ゲーム』の爆音上映を観たという湯浅監督が「大きい画面で大きい音で観ると、忘れていたことも思い出しました。細かい音まで聞こえて、作り手としても安心して観れた」と今回の企画を激賞。『ルーのうた』に関しても「映画ということを意識して作っているので、劇場で、しかも爆音で上映してもらえることでより楽しめると思います」と貴重な機会であることが語られた。

またつづく『DEVILMAN crybaby』のステージは、全話完成直後のステージということで、リラックスしたムードで進行。Netflixでの配信プログラムということで、TVアニメでは描けないレベルで「セクシャルでバイオレンス」な要素に挑んだと、サイエンスSARUの新たな一面を強調。また後半では、牛尾氏による劇伴を特別に数曲先行で流し、それについてコメントするコーナーも。そして最後に、スタッフが1人で原画を担当したエピソードが何話かあるということを明かし、「はじめて神回という言葉を使った」と湯浅監督。「僕が作ってきた作品で一番泣けるものになっている」と否が応でも期待の高まるコメントで締めくくった。

最後に「スタジオ・プレゼンテーション」ステージでは、ウニョン氏のほか、サイエンスSARUに関わるアニメーターから、押山清高氏、霜山朋久氏ら5名が登壇。『夜明け告げるルーのうた』『夜は短し歩けよ乙女』、そして『DEVILMAN crybaby』それぞれについて、実際のFlashの画面や、原画素材などを贅沢に見せながら、アニメーターだからこそ語れる制作の裏側へ切り込んだトークを90分に渡り展開した。

第4回新千歳空港国際アニメーション映画祭は、2017年11月2日(木)~11月5日(日)にかけて開催された、空港のターミナルビル内で行われるユニークな映画祭。世界の短編アニメーションから日本のTVアニメ、ミュージックビデオまで多彩な作品を取り上げる点も特徴で、湯浅監督はまさに、日本を拠点に国際色豊かなスタッフとともに、アメリカのカートゥーンネットワークの作品や、ミュージッククリップ的なシーンまで幅広く手がける、本映画祭のコンセプトを象徴するような作家と言える。
《animeanime》
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