全国での公開に先立ち、10月24日(火)、東京都渋谷区のTOHOシネマズ六本木ヒルズにてジャパンプレミア試写会が開催された。今回は俳優のハリソン・フォード、女優のアナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、監督のドゥニ・ヴィルヌーヴが登壇したプレミアイベントの模様をお届けする。
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前作の主人公であり、本作でも最重要人物として登場する「デッカード」を演じたハリソン・フォードの第一声は、日本語で「ありがとう」。
続いて日本のファンに向けて「日本のみなさんは第1作の時も特にいい受け止め方をしてくれました。今回も楽しく見ていただけたら幸いです」「厚みのあるスペシャルな作品になっています。そんな素晴らしい映画に参加できたことを嬉しく思います」とメッセージを送った。
御年75歳のベテラン俳優にふさわしい落ち着いたトークだったが、出演者同士の談話の際など、時折砕けた表情も見せた。
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主人公を献身的にサポートする恋人「ジョイ」役のアナ・デ・アルマス。「世界で最も美しい顔100人」常連という彼女だが、今回はかわいらしいドレス姿で登壇し、キュートな表情を振りまいた。
「世界ツアーの最終都市である東京のみなさんにやっと作品がお届けできること、とても嬉しく思います」とコメント。ジョイという役については「とてもミステリアスで複雑な役で、彼女が象徴しているものと彼女の気持ちは真逆なんです。映画をご覧になっていない方に説明するのはとても難しいのですが、ご覧いただければすぐに伝わると思います」「とても楽しく演じることができました」と説明した。
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美しき最新型レプリカント(人造人間)「ラブ」を演じたシルヴィア・フークス。胸元が大胆に開けたドレス姿で登場し会場のファンを驚かせた。
「温かい歓迎、本当にありがとうございます。私たちも楽しんで作った映画ですので、ぜひ皆様も楽しんでください」とコメント。アクションが多い役柄のため、役が決まった翌日から週6日間、毎日6時間筋トレをし、マーシャルアーツのトレーニングも6か月行った。見た目も中身も強くなれたと感じた、とのこと。
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前作監督であるリドリー・スコットからのバトンを受け取り、本作で監督を務めたドゥニ・ヴィルヌーヴ。
「日本のみなさん、温かい歓迎をありがとうございます。1作目では日本の文化の影響が顕著でしたが、本作でもデザインやテクノロジー、衣装など、全編を通して様々なところに日本の影響を感じられると思います。特に広告や看板などにもぜひ注目してみてください」と、日本の観客ならではの見どころを伝えた。
また「主演のライアン・ゴズリングに最初に会った時、(第1作では新宿の歌舞伎町がモチーフにされているが)実際に新宿には行ったことはあるのか? と聞かれたよ。もちろん何度もあるよ!」というサービストークでお茶目さも見せた。
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『ブレードランナー 2049』
10月27日(金) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント