サイバーエージェントとCygamesはアニメの知的財産権への投資を目的とした「CA-Cygamesアニメファンド」を、2017年6月中に立ち上げることを発表した。ファンドの総額は30億円を予定しており、インターネットテレビ局「AbemaTV」のアニメコンテンツの拡充や、Cygamesによるゲーム化展開の促進を目指す。「CA-Cygamesアニメファンド」は製作委員会への出資を通して、アニメのネット配信権やゲーム化権を取得することを目的としている。ファンド立ち上げの背景には、アニメ産業の着実な成長が挙げられる。日本動画協会の「アニメ産業レポート2016」によると、日本のアニメ産業市場は2015年実績で約1兆8255億円となっており、3年連続で拡大し続けている。サイバーエージェントは出資によって、子会社である「AbemaTV」のネット配信やCygamesによるアニメのゲーム化など、メディア事業展開を行う方針だ。さらにファンドを通じてオリジナル作品の製作も予定している。Cygamesは2011年5月に設立したゲーム制作会社である。『神撃のバハムート』や『グランブルーファンタジー』などのヒット作を送り出してきた。アニメ製作や委員会への出資事業も展開しており、これまでに『ユーリ!!! on ICE』や『この世界の片隅に』などの話題作に出資した実績を持つ。「AbemaTV」では2016年4月開局当初よりアニメが高い人気を集めている。『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』の日本初独占配信をはじめ、今後も独自のアニメコンテンツ拡充にも注力する方針だ。
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