“攻殻”の世界がもうすぐそこに「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT the AWARD 2016」レポート【AJ2017】 | アニメ!アニメ!

“攻殻”の世界がもうすぐそこに「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT the AWARD 2016」レポート【AJ2017】

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“攻殻”の世界がもうすぐそこに「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT the AWARD 2016」レポート【AJ2017】
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近未来の日本を舞台に、「義体」や「電脳」など様々なテクノロジーが登場するSF作品『攻殻機動隊』。士郎正宗のマンガを原作として、アニメ、小説、ゲーム、そして今年に入りハリウッドで実写映画化されるなど、その世界観の魅力は今も世界中の人々を掴んで離さない。
そんな『攻殻機動隊』の世界観を、日本の最先端の技術によって現実化しようと、企業や大学の研究開発チームが産学一体となって取り組むプロジェクトが「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」だ。
2017年3月25日(土)、東京ビッグサイトで開催された総合アニメイベントAnimeJapan 2017では、「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT the AWARD 2016」と題して、『攻殻機動隊』の世界観にふさわしい最先端テクノロジーを実現した国内企業や開発団体の中からグランプリを決定、表彰するイベントが催された。

はじめに「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」製作委員会の実行委員長を務める石川光久からの挨拶と本プロジェクトの簡単な紹介、各企業や大学で活動しているラボの活動や実績の報告や、新たな共同研究プロジェクトの発表が行われたのち、「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT the AWARD 2016」の発表と表彰式へと移った。

表彰は「電脳(人工知能)」と「義体(ロボット)」の2部門と審査委員特別賞。
まず審査員特別賞は、人工知能を活用した病名診断の業績が讃えられ、東京大学医科学研究所臨床シークエンス研究チームに授与された。同研究所の人工知能「watson」は、2000万件以上の癌に関する論文を学習、正しい診断が困難な白血病患者の診断に役立てる研究に使用。人工知能が診断を下し、人の生命を救った初の事例だ。登壇した同研究所のヒトゲノム解析センター教授の宮野悟氏は、「将来、人工知能が医師の人知を増強することで、近未来の癌医療が変わると確信しています」とコメント、医学の未来を予見した。

「電脳(人工知能)」部門」のグランプリは、人工知能やクラウドを活用した運転支援システムの技術開発に貢献した富士重工業株式会社と日本IBM株式会社に授与された。富士重工業と日本IBMは2016年に高度運転支援システム分野における協業を発表。IBMのクラウドを基盤としたIoTソリューションの活用とともに、富士重工業は「自動車事故をゼロにすること」を目指し、運転支援システム「アイサイト」をさらに進化させるための技術開発を進めている。登壇した富士重工業株式会社の樋渡穣氏は、「ビッグデータとディープラーニングを活用した、将来に向けた研究開発を、IBMさんと一緒に進めていきたい」とコメントし、未来の車社会への展望を語った。

最後に発表された「義体(ロボット)」部門のグランプリは、人工筋肉の研究開発に貢献した東京工業大学鈴森・遠藤研究室に授与された。2011年より、鈴森康一教授、脇元修一准教授、ならびに池田製紐所が協力して、細くしなやかな人工筋肉の開発に成功。この人工筋肉を筋繊維として編み込みことで、軽く、柔らかく、着心地の良い介護福祉用サポートスーツや、新しいロボットなどの可能性を示した。受賞した鈴森康一氏は、「今日の受賞を励みにして、世の中の役に立つロボットを作っていきたい」とコメントし、未来のロボット像を提示。最後にもう一度会場から大きな拍手が起こった。

「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」も今年でいよいよ3年目に突入する。今回のアワードで紹介された数々の先端テクノロジーは、どれも『攻殻機動隊』の世界がさほど遠くないことを示唆している。今後のプロジェクトの動向にも一層の注目が集まるだろう。

AnimeJapan 2017
ビジネスエリア:2017年3月23日(木)~3月24日(金)
メインエリア:2016年3月25日(土)~3月26日(日)
会場:東京ビッグサイト
《深井孔》
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