『エヴァンゲリオン』シリーズを送り出してきた、庵野秀明が代表を務める株式会社カラー。2006年5月の創立から今年で10周年を迎えたことを記念し、展覧会「株式会社カラー10周年記念展 過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。」が2016年11月23日(祝・水)より11月30日(水)まで、東京・ラフォーレミュージアム原宿にて開催される。11月22日にはプレス内覧会が行われ、庵野秀明も出席した。今回の展示では、自社コンテンツの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズのほか、映画『シン・ゴジラ』、ドワンゴとの共同プロジェクト『日本アニメ(ーター)見本市』、庵野の妻であるマンガ家の安野モヨコによるコミックエッセイ『監督不行届』番外編「おおきなカブ(株)」、文化事業として行われている「特撮アーカイブ」と、10年間のカラーの歩みが一望できる。会場に入りまず目に入るのは、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの原画や設定資料。初披露となる展示も含め『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(2007年)、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009年)、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012年)と年代順にたどる構成で、そのほか雑誌等での版権イラストや、2016年9月に限定公開されていた宇多田ヒカル『桜流し(ヱヴァ:Qバージョン)』のミュージックビデオも目にすることができる。その先には、安野モヨコによるコミックエッセイ「大きなカブ(株)」の原画展示と、それをカラーがアニメーション化した短編の上映も。カラーの10年の歴史を安野ならではの表現で振り返った一作となる。また見どころの一つが、『シン・ゴジラ』のコーナーに展示された第二形態から第四形態までの雛形や、特撮アーカイブエリアにある『巨神兵東京に現る』で使用された巨神兵のギニョールといった立体物だ。一般的なゴジラの形態となる前の、第二形態・第三形態の雛形は今回が初披露となる。本展について庵野は、「うちの会社がやってきた10年をギュッと詰めたようなもの」と語り、「作品そのものだけでなく、作る過程のおもしろさを楽しんでもらえたらうれしい」と狙いを明かした。シリーズ4作目となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開時期については、「わからないですね。うちだけじゃなく、配給会社との詰めもあるので」と明言を避けたが、本展は「未来(これから)のエヴァ」に期待を抱かせる、カラーの確かな歩みを感じさせるだろう。展覧会名:「株式会社カラー10周年記念展 過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。」会場:ラフォーレミュージアム原宿会期:2016年11月23日(祝・水)より11月30日(水)(C)カラー
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