高浩美のアニメ・マンガ×ステージ評 「ダンガンロンパ」「あんさんぶるスターズ」「忍たま乱太郎」 | アニメ!アニメ!

高浩美のアニメ・マンガ×ステージ評 「ダンガンロンパ」「あんさんぶるスターズ」「忍たま乱太郎」

連載・コラム

(C)Spike Chunsoft Co.,Ltd./希望ヶ峰学園演劇部 All Rights Reserved.
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  • (C)2016 Happy Elements K.K/あんステ製作委員会
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  • (C)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
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高浩美のアニメ・マンガ×ステージ評
第172回

■『ダンガンロンパ THE STAGE ~希望の学園と絶望の高校生~ 2016』

初演の再演ではあるが、演出が変わり、ほぼ新作に等しい。幕開きは客席から苗木 誠が登場する。楽しい学園生活を夢見て門をくぐると……。ストーリーは初演やアニメと同じなので、物語の展開や誰が殺されるのか、おしおきされるのは誰なのかはわかっているのに、何故かドキドキ、今回はガラリと趣きを変えて極めて”マンパワー”な演出に徹している。”モノクマダンサーズ”、初演ではニコニコしながらおしおきをしたり殺したりしていたのに対して、今回は顔を白黒に塗り、無表情、無機質感がひたひたと恐怖心を助長する。直線的な印象のコリオが多く、冷酷無情な空気を醸し出し、閉ざされた空間でのコロシアイ学園生活の底知れぬ恐ろしさを感じさせる。学級裁判のシーンは俳優が裁判台の上を歩いて移動、時として柵を乗り越えたり、柵の上に立つ。あえてそうすることによって裁判での発言が生き生きと視覚的に見えてくる。台詞が際立つばかりではなく、その中での”立ち位置”もビジュアル的なアプローチを施してわかりやすい。さらにこの作品の大きな見どころ、”おしおき”、これが”完全なる人力”表現、”おしおき”は死、しかし、どのキャラクターも”おしおき”で死が訪れる間際に一瞬の煌めきがある。

次々と明るみになる真実、その中でキャラクターは変化を遂げる。誰かのために命を投げ打つ、死を選ぶ、この究極の選択、命とは、人はいかに生きるべきか、描かれているテーマは重く、普遍的だ。脚本もアウトラインは初演と同じではあるが、ところどころ台詞に厚みを持たせ、この重いテーマを観客にはっきりと提示している、良質の舞台作品に仕上がっている。

[公演データ]
『ダンガンロンパ THE STAGE ~希望の学園と絶望の高校生~2016』
東京公演
6月16日~6月26日
Zeppブルーシアター六本木
名古屋公演
7月1日~ 7月2日
東海市芸術劇場
大阪公演
7月7日~ 7月10日
サンケイホールブリーゼ
神奈川公演
7月14日~ 7月16日
横浜・関内ホール
(C)Spike Chunsoft Co.,Ltd./希望ヶ峰学園演劇部 All Rights Reserved.
http://www.cornflakes.jp/dangan/
取材・文/高浩美
撮影/洲脇理恵(MAXPHOTO)

■『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』

原作は登録者数150万人突破の大人気アイドル育成スマホゲーム。アニメ化も決定しており、2017年に放映予定となっている。
舞台化は今回が初めて、この記念すべき第1作はTrickstarを始めとする総勢17名の登場人物たちが織りなす舞台ならではのストーリー、生徒会が絶大なる権力を握っている私立夢ノ咲学院、この現状を打破しようとがむしゃらに奮闘する姿を描く。

まず、舞台に登場したのは鳴上嵐、まずは原作がよくわからない観客のための説明、そこに瀬名泉も加わり、ここで客席を”温める”。それから、今回のメインの4人が順番に登場、舞台版の”あんステ”の始まり!今回の舞台のお楽しみポイントは客席を巻き込みながら物語が進んでいくところ。芝居とライブが交互になっているので、ライブシーンは思い切り楽しめる。全てのキャラクターに見せ場、そしてライブがあり、かなり盛りだくさんな見どころの多い内容となっている。細かいエピソードをはさみつつストーリーは進行、笑いあり、ちょっとほろっとくるところもあり、のライトなコメディ、そして2幕目のライブシーンで最高潮に達する。「全世界にキラキラした夢をまき散らしてやる」、アイドルは観客に夢や希望、そして輝く何かを届けることが使命だ。そのためには協力しあい、一致団結して目標に向かって突き進む。凝り固まってしまった学校の体制、生徒会を打破しようと立ち上がった新進気鋭のユニット、Trickstarを中心にUNDEADや紅月等の面々が登場、彼らの想いや夢、希望が交錯する。

どのユニットも期待通りのキャラクター構築。見終わった後は、楽しい気分になれること、うけあい。後ろのスクリーンに時折映る星や”キラキラ”が”あんステ”の世界観を後押し。友情、絆、信頼といった、月並みかもしれないが、こういったテーマをきっちりと見せ、”ただの楽しい舞台”では終わらせないところが演劇ならでは。カーテンコールでは新曲『Singin'☆Shine!』を全員で熱唱、続編も待ち遠しい。

[公演データ]
『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』
2016年6月18日~26日
AiiA 2.5 Theater Tokyo
(C) 2016 Happy Elements K.K/あんステ製作委員会
撮影/洲脇理恵(MAXPHOTO)
http://www.marv.co.jp/special/ensemble_stage/

■ミュージカル「忍たま乱太郎」第7弾 再演 ~水軍砦三つ巴の戦い!~

今年1月公演の再演。劇場もシアターGロッソに変わり、それに伴って演出やセットが大きく変わった。ストーリーは1月と同じであるが、演出が変わると観た印象も大きく変わる。しょっぱなからアクションシーン、高低をめいっぱい使い、ワイヤーも使ってのダイナミックな見せ方、観客はすぐにテンションが上がる仕組み。おなじみのドクタケ城、悪だくみをするも、脇の甘さで結果はいつも同じ。忍術学園の美形(?)女装をさせたら右に出る者はいない伝子&半子の艶姿はもはや”お約束”、もたもたするけど、めっぽう可愛い1年生トリオ等、毎度おなじみの面々、毎年同じことをしても、これは”名物”なので、出来る限りずっとやって欲しいところ。

また1月公演で好評だったストンプもバージョンアップし、しかも”増量”、ここはしっかりと観て欲しいポイントだ。また、ワイヤーを使ったアクションシーンでは、シアターGロッソならではの舞台機構を使い、なんと海中シーンが新たに”追加”、天井の上からワイヤーで”海に潜る”のだが、逆さになってゆっくりと下がっていくところは、見せ場となっている。
原作では描かれていない兵庫水軍と忍術学園の出会いであったが、来年は懲りないドクタケ城の面々や元気な忍術学園はどんな活躍を見せてくれるのか、まだまだ続くシリーズ、今回は1月公演と同じ”マルチエンディング”を採用、公演毎に異なる内容となっている。

[公演データ]
ミュージカル「忍たま乱太郎」第7弾 再演 ~水軍砦三つ巴の戦い!~
【東京公演】2016年6月18日~7月3日  シアターGロッソ
【尼崎公演】2016年7月15日~7月17日 あましんアルカイックホール
【静岡公演】2016年7月23日~7月24日 静岡市民文化会館 
(C)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
撮影/洲脇理恵(MAXPHOTO)
http://www.musical-nintama.jp/
《高浩美》
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