「デッドプール」は実はラブストーリー? 大ヒットの影には女性あり | アニメ!アニメ!

「デッドプール」は実はラブストーリー? 大ヒットの影には女性あり

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2016年2月に全米で公開され、日本でも6月に待望の封切りされた『デッドプール』。15歳以下は観覧ができないR指定ながら大ヒットとなっているが、意外にも本作のヒットの要因は女性からの支持があるようだ。
本作のようにアメコミ映画化作品は通常、アクションが目玉となることが多いが、本編でデッドプール自らが観客に語りかけるように「ラブストーリー」としての側面が支持を集めているようだ。今回、デートにもオススメとTVスポットか公開された。

『デッドプール』の主人公は元傭兵のミュータント。しかも、不治の病を克服するために“ヒーリングファクター”(再生能力)という特別な能力を身につけ、撃たれても回復する不死身の肉体を手に入れるが、その代償として顔はおろか、全身がボロボロになるというハードな境遇に置かれる。
しかも、このデッドプールの自身もかなりの曲者だ。第四の壁を破って、映画の主人公がスクリーンの方を向いて観客に語りかけてくる。このトークの中身は、思いっきり下品で、その饒舌はマシンガンのように繰り出される。おおよそ女性から支持されなそうなキャラクターだ。

しかし、実はこんなデッドプールだが、女性に対しては一途で愛が深い一面もある。最愛の彼女であるヴァネッサと結婚を誓った矢先、末期ガンの宣告を受けて、危険なミュータント実験を受けたのだ。彼がコスチュームを身にまとい、戦っている理由も宿敵を追い、自分の顔を治して彼女と再会するためなのだ。
このような物語展開は実はラブストーリー『ロミオとジュリエット』『オセロ』など、狂おしい悲恋を描いたシェイクスピアの作品や、何度も映画化された『美女と野獣』や『オペラ座の怪人』などの古典的な名作同様、素顔を見せられない怪物のような存在が、か弱くも美しい女性に一途な愛を捧げる古典的な恋愛映画と同じ文脈で制作されているのだ。

ともすれば早口、饒舌、毒舌と身勝手なデッドプールだが、実はシャイで愛に一途。こんなヒーローを時代は求めているのかもしれない。映画館に行く際にはぜひハンカチをお忘れなく。


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《尾花浩介》
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