「亜人 -衝突-」舞台挨拶で語られたTVシリーズとの違い 映画は没入感を意識した作り | アニメ!アニメ!

「亜人 -衝突-」舞台挨拶で語られたTVシリーズとの違い 映画は没入感を意識した作り

5月6日に公開初日を迎えた映画『亜人 -衝突-』の舞台挨拶が、TOHOシネマズ 新宿にて開催された。宮野真守、瀬下寛之総監督、安藤裕章監督らが登壇した。

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5月6日に公開初日を迎えた映画『亜人 -衝突-』の舞台挨拶が、東京・TOHOシネマズ 新宿にて開催された。本作は、「good!アフタヌーン」で連載中のマンガを原作とする作品で、決して死なない新人類・亜人と、それを追う厚生労働省「亜人管理委員会」責任者・戸崎との攻防を描いている。
第1部『亜人 -衝動-』は、2015年11月27日に公開されると大きな反響を呼び、今回の第2部への期待感も高めていた。また、2016年1月からはテレビアニメ版も放送したことで話題となった作品だ。

第2部『亜人 -衝突-』の舞台挨拶には、主人公・永井圭を演じた宮野真守、瀬下寛之総監督、安藤裕章監督の3名が登壇。
宮野は冒頭、本作を見た感想として、「第1部とはまったく違った表情を見せている」と語った。緻密な演出の数々には特に驚かされたそうで、「どこまで計算されているんだろう」と感嘆の言葉も漏らし、瀬下、安藤の制作陣を喜ばせていた。
また、本作は事前に音声を収録してからCGを制作する、プレスコ方式で作られている。そのため音声収録はかなり前の段階で終わっていたそうで、宮野はこの映画を「一ファンとして楽しめた」と話していた。

続いて瀬下総監督は、映画とテレビアニメとの違いについて言及。それによると、テレビでは状況と心理描写を、映画では没入感を優先して制作したとのこと。
そのため、テレビシリーズでは永井圭をはじめとするキャラクターが解説を要所に入れている。これは情報を整理するとともに、各話ごとの面白さも追求するためだと話す。テレビアニメの場合、ともすれば次の展開を次週に回さなければいけないケースもある。それに対応するためにも、解説を効果的に使ったという。
一方、没入感を重視している映画では、解説を省き演出だけで説明がつくように努めた。その結果、スピード感のある映像に仕上がった。

その後も物語の中でも異彩を放つキャラクター・中野攻の話題や、中野を演じた福山潤のエピソードも披露された。
宮野によると、永井圭と中野攻の掛け合いは本作の中でも特に注目してほしいポイントとのことで、収録時に行われた宮野、福山による会話劇が、編集されずそのまま劇中に使用されているというのだ。
安藤監督は、掛け合いの中でも永井圭の舌打ちには特にこだわったとのことで、「渾身の舌打ちをチェックしながら見ると、また面白くなるかもしれない」と話した。

舞台挨拶のラストには、テレビシリーズの第2期が10月からスタートすることも発表。さらに主題歌をangelaとfripsideのコラボレーションで制作されることも明かされ、会場は大きな拍手に包まれた。
この拍手を受けた3人は、今後も映画、テレビの両方で続く『亜人』シリーズへの意気込みを語り、舞台挨拶は幕を閉じた。

劇場アニメ3部作 第2部『亜人 -衝突-』
5月6日(金)~5月26日(木)3週間完全限定公開
《ユマ》
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