映画『シンドバッド』が5月14日に公開初日を迎える。2015年から第1部、第2部と続いたシリーズの最終章となる。映画は第1部と第2部の一部も再編集し、1本の映画とした。集大成ともいえる。本作だけでも楽しめる。その完成披露試写会が4月27日に東京・イオンシネマ板橋で開催された。会場にはシンドバッド役の村中知、サナ役の田辺桃子が登壇、さらに演出の堂山卓見、キャラクターデザイン・総作画監督の佐藤好春も姿を見せる豪華なものとなった。『シンドバッド』は、「世界名作劇場」シリーズなどを手掛けた日本アニメーションと、『STAND BY ME ドラえもん』や『GAMBA ガンバと仲間たち』の白組がタッグを組んで制作した。子どもから大人まで楽しめる作品に仕上がっている。2015年12月に、シリーズ監督であった宮下新平監督が逝去と哀しい出来事もあったが、スタッフやキャストがその意思を継ぎ完成に至った。イベントは平日の夕方にもかかわらず、多くの親子たちが集まった。登壇した村中は「ゴールデンウィークじゃなくて平日なのに…」と来場者の多さに驚いた様子。司会が「第1部、第2部を見た人」と聞くと、子供たちが「はーい!」と元気よく手を挙げる一幕もあり、和やかな雰囲気となった。村中は「時間をかけて作ったので役作りに時間をかけることができた」と語った。スタッフ達と作品について話すことも多く思い入れも大きいようで「一つの航海を終えた気持ちです」と話した。サナ役の田辺は、キャラクターに対し迷いがあったことを明かし「どう向き合えばいいか考えていた」と悩んだこともあったという。しかし、本作で距離が縮めることが出来たという。演出の堂山は、本作から制作に入った。亡くなった宮下監督の後輩でもあり、前作を見返しながら「監督の思いを組む形で作った」と話し、キャストの芝居に助けられた面もあったと語った。キャラクターデザインを担当した佐藤は、キャラクターを作った時を思い返し、小学生か中学生にするか、それによって男女の関わり方が変わってくるなどと監督と相談したそうだ。そして「成長が画でも描けたらいいと思った」と話し、「続編ができたらいいな」と今後の希望も語った。トークではキャスト、スタッフの作品への思いがひしひしと伝わり、力の入った作品であることが感じられた。最後にゲストがそれぞれの見どころを紹介した。「(見た子供たちが)大きくなった時に良い作品だったねと言ってもらえるような作品に」と村中、田辺は「暖かい愛がいっぱい詰まっている作品」と締めくくった。堂山は「シンドバッド、サナはもちろん他のキャラクターのドラマもある」と。佐藤は「親子で安心して見られる映画を目指して、監督と作った作品です」と、公開に向けての思いを語ったことろで、トークを終了した。『シンドバッド』2016年5月14日全国公開
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