3月22日、読売新聞社が主催を務める「SUGOI JAPAN Award2016」の各部門1位が、よみうり大手町ホールにて発表された。公式サイトで投票を募った結果、マンガ部門は『ワンパンマン』、アニメ部門は『四月は君の嘘』、ラノベ部門は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』、エンタメ小説部門は『屍者の帝国』が、各部門の頂点に輝いた。2015年にアニメが放送・上映された話題作が1位を独占する結果となった。マンガ部門の『ワンパンマン』は原作・ONE、マンガ・村田雄介が手がけるヒーローアクション。2009年にウェブサイトで無料公開され、2012年から「となりのヤングジャンプ」にて連載開始。2015年にはテレビ東京などでアニメが放送された。アニメ部門の『四月は君の嘘』は講談社漫画賞少年部門受賞作を原作に、イシグロキョウヘイ監督とA-1 Picturesが映像化したテレビアニメシリーズだ。2014年10月から15年3月にかけて、フジテレビ深夜アニメ枠・ノイタミナにて放送された。ラノベ部門『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』は著者・大森藤ノ、イラスト・ヤスダスズヒトによるファンタジー小説。2013年にSBクリエイティブ GA文庫から刊行され、シリーズ累計370万部を突破している。エンタメ小説部門は『屍者の帝国』は伊藤計劃が遺した草稿を芥川賞作家の円城塔が引き継いだSF小説である。2012年に刊行され、第33回日本SF大賞・特別賞、第44回星雲賞・日本長編部門などを受賞した。「SUGOI JAPAN Award2016」は世界中の人々に紹介したい作品を、ファン自身の投票によって選出するポップカルチャーアワードだ。「マンガ」「ラノベ」「エンタメ小説」は2012年1月から15年7月まで、「アニメ」は14年7月から15年7月の間に、日本国内で刊行スタート、もしくは放送・上映が行われた作品を対象としている。まずは1次審査として、公式サイトからの一般推薦および有識者推薦をもとに4ジャンル計1231作品をリストアップした。その後、有識者らの議論により4ジャンル各23作品・計92作品を「SUGOI 20(スゴイトゥエンティー)」として選出。最終審査のネット投票には約6万5千票が寄せられた。今後は「SUGOI 20」のラインナップを様々なかたちで海外に向けて発信していく。その皮切りとして、3月26日、27日開催のAnimeJapan 2016では会場内の展示を予定している。[高橋克則]
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