1978年から1987年まで「週刊少年サンデー」(小学館)で連載された『うる星やつら』は、マンガ家・高橋留美子の初期の代表作だ。テレビアニメ、劇場アニメ、そしてOVAにもなり、一大ブームを巻き起こした。主人公・諸星あたると一途なヒロイン・ラム、次々に登場する多彩なキャラクター、そして奇想天外なストーリーが繰り広げる。歴史に残る作品と言っていいだろう。作品の人気の理由のひとつがヒロインのラムである。ナイスバディに虎柄のビキニと独特の姿が、多くのファンの心に今も残る。そんなラムちゃんが、このほど等身大のフィギュアになった。あたかも生きているかのようなリアルさで実現したものだ。価格は税込100万円とキリのよい数字となっている。制作を担当した秋山工房は『新世紀エヴァンゲリオン』や『天才バカボン』の等身大フィギュアを手がけたことで知られる。大形造形物で数々の実績を誇る同社のこだわりが細部にまで注がれている。フィギュア本体は全長164センチで、ラムのアイコンであるトラ柄のビキニはもちろん、愛らしいツノまで完全再現。等身大としては珍しく、直立ではなく片足を上げたポージングも魅力的だ。天真爛漫なラムのキャラクターが伝わってくる仕上がりとした。ハンドメイド製品ゆえの繊細な塗装も実現し、きめ細やかなグラデーションによって今にも動き出しそうな躍動感が備わった。高橋留美子も監修に加わっており、原作の色っぽい雰囲気が感じられる。台座には高橋留美子による自筆プリントのサインが施されている。フィギュアは全50体の完全受注生産となる。注文受付は1月22日12時にスタート。支払いは銀行振込での前払いで、発送は約2ヶ月から6ヶ月を予定している。フィギュアにはシリアルナンバーも刻印されており、ファン垂涎のコレクターズアイテムになるだろう。今でも高い人気を持つ『うる星やつら』だからこそ実現した等身大フィギュアに要注目だ。[高橋克則]
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