10月31日に、六本木、新宿などを会場に10日間にわたり開催された東京国際映画祭がフィナーレを迎えた。東京グランプリなどの各賞が発表され大きな盛り上がりをみせた。映画祭と連動するかたちでもうひとつ別のイベントが東京・お台場で開催され、こちらも大盛況に終わっている。映画・テレビ番組・アニメーション・音楽の国際見本市Japan Content Showcase 2015である。Japan Content Showcaseは、これまで分野ごとにばらばらに実施されてきたTIMM、TIFFCOM、TIAFを統合するかたちで2012年より開催される。コンテンツ集積の高まりと認知度の向上により、近年ますます多くのビジネス関係者を集めるようになってきた。主催者によれば、10月20日から22日までホテル グランパシフィック LE DAIBAにて開催された見本市には、3日間で延べ2万4291名が来場した。これは前年比で33%もの増加になる。開催前に発表されていた出展団体数347(前年比5%増)、登録バイヤー数1433人(同24%増)もいずれも過去最高である。アジアを代表する国際コンテンツ見本市としての機能を発揮した。期間中は、ミーテイングをするビジネス関係者の姿が多く見られた。同時期に韓国・釜山で開催されJapan Content Showcaseのライバルとされてきた韓国のアジア・フィルム・マーケットは、2015年の出展団体数を209、来場者数は一日3000名あまりとしている。Japan Content Showcaseは、これを大きく引き離したかたちだ。成功の要因は、見本市のグロバール化と言っていいだろう。出展団体はアジアを中心に海外からも少なくなく、120以上となった。また2015年は欧米のバイヤーの来場者が急増した。日本作品だけでなく、アジアの幅広いコンテンツを知ることができる見本市となることで存在を高めている。見本市の機能は企業の出展ブースだけでない。新企画のピッチングやマッチングイベントも積極的に行い、活用された。例年より大幅に増加したビジネスセミナーも人気となった。なかでも動画配信をテーマにしたセッションが大きな注目を集めた。[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]
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