2015年10月31日から11月3日まで、北海道の新千歳空港ターミナルビルで新千歳空港国際アニメーション映画祭が開催される。このほど映画祭の上映作品が一挙に発表された。インターナショナル コンペティション部門と日本コンペティション部門のふたつの主要部門のノミネート作品、さらに今回招待上映が明らかになった。2014年に続き、充実した内容だ。新千歳空港国際アニメーション映画祭は、2015年で開催第2回目となる。国際空港を会場とする意表を突いた映画祭だが、第1回から充実したプログラムを準備したことから俄然注目を集めている。メインイベントとなるインターナショナル コンペティション部門には、今年は1103作品ものエントリーがあった。20倍以上の競争率となったが、うち51作品がノミネートされた。ドン・ハーツフェルトのサンダンス映画祭グランプリ受賞作品である『ワールド・オブ・トゥモロウ』、アカデミー賞受賞作家であるアダム・エリオットの『アニー・ビスケット』など、59の国と地域から集まったラインナップはそのレベルも期待できそうだ。日本からもシシヤマザキさんの『月夜&オパール』などの6作品がノミネートされている。映画祭期間中に、4名の国際審査員が選考し各賞が決定する。アワードの行方が注目される。招待上映は、コンペティションとはまた異なった作品が並ぶ。『スチームボーイ』や『イエローサブマリン』などアニメファンや映画ファンにお馴染みの作品もあり、より多くの人に映画祭を伝える役割も果たしそうだ。2014年に大きな話題となった「爆音上映」を今回も開催する。この上映作品が大友克洋の『スチームボーイ』、ジョージ・ダニングが1969年にザ・ビートルズを題材に制作した『イエローサブマリン』などである。他にも子供向けのプログラム特集や作家による講演が行われる。さらに『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督による『ブック・オブ・ライフ~マノロの数奇な冒険~』のDVD発売記念として、日本初のスクリーンでの無料上映会が予定されている。2014年は第1回にも変わらず4日間で3万人を集めるという大きなイベントとなった。空港での開催、面白い試みも集客に弾みをつけているだろう。今回はどのような催しになるかも気になるところだ。新千歳空港国際アニメーション映画祭2015日程: 2015年10月31日(土)~11月3日(火・祝)会場: 新千歳空港ターミナルビル主催: 新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会
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