スマートフォンやパソコン向けにエンタテイメントサービスを提供するNHN PlayArtが、事業体制を大幅に再編する。現在の主要領域であるデジタルマンガ・ノベル事業とスマートフォンゲーム事業を分割し、さらにPCオンラインゲーム事業をそれぞれ独立した事業会社として主要3社体制にする。NHN PlayArtは再編について、持株会社制度を導入することで組織の軽量化、迅速化を実現し、各事業の成長と成果を最大化するためとしている。異なる事業領域の独立性を確保する目的もありそうだ。事業再編のかたちはやや複雑だ。まず現在のNHN PlayArtは2015年10月1日付で商号をNHN PlayArt株式会社からcomico株式会社(仮)に変更する。そのうえで新会社としてNHN PlayArtを設立する。スマートフォンゲーム事業は事業分割され、このNHN PlayArt(新)に継承される。同時に現在オンライン事業を手掛けるPlayArt Fukuoka株式会社は、同日ハンゲーム株式会社(仮)に商号変更する。「comico株式会社(仮)」「NHN PlayArt株式会社(新)」「ハンゲーム株式会社(仮)」の3つがグループ会社が主要事業を担うことになる。さらに今回の特徴は、comico株式会社がデジタルマンガ、デジタルノベル事業を手掛けると同時に、NHN PlayArt株式会社(新)、ハンゲーム株式会社を子会社とすることだ。NHN PlayArt(旧)の時からの子会社も含めて、comicoがグループ各会社を統括する持株会社としての機能も持つ。持株会社化にあたり、デジタルマンガ、デジタルノベルのサービスブランドを「comico」採用したことになる。「comico」は2年前にサービスをスタートしたばかりであるが、スマートフォンに最適化した新たなマンガの見せ方で人気を博している。2015年6月にはアプリのダウンロード数1000万突破を発表したほどだ。さらにオリジナルマンガのアニメ化もスタートし、アニメ化企画も相次ぎ発表するなど勢いがある。comico株式会社の登場は、同社がこの分野を主力事業としていこうとの強い意志が窺われる。同時にcomicoのブランド認知の拡大にも大きな役割を果たしそうだ。マンガや出版関連ビジネスからも目の離せない動きとなりそうだ。[数土直志][/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載記事]
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