海外向けアニメ配信 アニメコンソシアームジャパンに出版大手4社、グッスマ、ブシロードが出資 | アニメ!アニメ!

海外向けアニメ配信 アニメコンソシアームジャパンに出版大手4社、グッスマ、ブシロードが出資

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海外向けの日本アニメの動画配信サービス「DAISUKI.net」を運営する株式会社アニメコンソシアームジャパン(ACJ)は、7月30日に第三者割当による増資を実施した。増資金額は3億7830万円、新たにKADOKAWA、講談社、集英社、小学館、グッドスマイルカンパニー、ブシロードが株主に加わる。また東映アニメーションは出資を増額した。
ACJの資本金は21億9415円となる。株主はバンダイナムコホールディングス、海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)、アサツー・ディ・ケイ、アニプレックスなどをはじめ15社まで増える。日本のコンテツ産業を代表する企業が並ぶ。

ACJは2014年11月に設立。2013年より海外向けの正規アニメ配信事業を行ってきたDAISUKIの業務を引き継いだ。なかでも日本での放送直後に、新作アニメに字幕をつけたうえでほとんど時差なく配信するサイマルキャストが人気だ。
同様のサービスはクランチロールをはじめとする競争企業もあるが、ACJは日本企業の資本による会社であることが特徴だ。アニメを作りだす日本の側から、アニメを最もよいかたちで海外に届けたいとの狙いがある。
「DAISUKI.net」はサービス開始当初はユーザーが伸び悩み苦戦した。しかし2015年にはクールジャパン機構の出資も受ける一方で、配信コンテンツの拡大、事業強化に動いている。また配信事業だけでないさらなる展開も期待されている。

そうしたなかでの新たな出資者だけに、ACJの動きは国内外から注目を浴びそうだ。とりわけ今回の特徴は、出資者がKADOKAWA、講談社、集英社、小学館の大手出版4社、キャラクターグッズのグットスマイルカンパニー、トレーディングカードゲーム(TCG)のブシロードと、アニメそのものでなく、関連企業となっている点だ。
出版社はマンガや小説を通じてアニメの原作を供給することが多い。またグッズやTCGは、アニメを題材にした商品が多い。これまでの出資者はアニメ製作会社が中心だったが、今後はアニメと出版、グッズが連携する。
「DAISUKI.net」のサービス拡大も視野に入れていそうだ。グットスマイルカンパニーはフィギュアで、ブシロードはトレーディングカードの海外販売で実績がある。「DAISUKI.net」は配信事業に加えて、アニメ関連商品の販売も主要ビジネスに掲げる。ここに2社が連携すれば大きな成果が期待出来る。
さらに出版4社がマンガのデジタル配信ビジネスと連動を目指す可能性もある。正規配信のインフラが近年急速に整備されたアニメに対して、マンガの正規デジタル配信への取り組みは遅れている。「DAISUKI.net」がアニメ配信で求心力を持てば、マンガ配信のプラットフォームにもなりえる。同時に「DAISUKI.net」にとっても、アニメとマンガのふたつのコンテツが並べば、他の競合サイトに対し大きな優位性を発揮する。ACJが日本のコンテンツ発信でどのようなポジションを獲得出来るのか、2015年は大きなターニングポイントになりそうだ。
[数土直志]

[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載記事]
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