ドワンゴ、カラーなど、アニメ背景美術の新会社でほぎゃらりー設立 スタジオジブリで活躍の人材多数 | アニメ!アニメ!

ドワンゴ、カラーなど、アニメ背景美術の新会社でほぎゃらりー設立 スタジオジブリで活躍の人材多数

2015年7月1日、アニメーションなどの背景美術を主要事業とする背景スタジオの株式会社でほぎゃらりーが設立された。ドワンゴ、カラー、さらにスタジオポノックが出資する。

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2015年7月1日、アニメーションなどの背景美術を主要事業とする背景スタジオの株式会社でほぎゃらりーが設立された。コンテンツ配信プラットフォームなどのドワンゴ、アニメ製作会社カラー、さらにスタジオポノックが出資する。
代表取締役には小林毅氏が就任、また取締役としてカラーの代表取締役社長である庵野秀明氏、スタジオポノックの代表取締役社長の西村義明氏、KADOKAWA・DWANGO代表取締役社長の川上量生氏が経営に参加する。本社は東京都三鷹市に置かれた。

新会社にはアニメの劇場大作などで活躍してきた実力派の美術スタッフが11名参加する。石井弓氏、岩熊茜氏、大久保錦一氏、工川歩氏、串田達也氏、久保友孝氏、高松洋平氏、中村聡子氏、西川洋一氏、林孝輔氏、福留嘉一氏らである。またアドバイザーとして、男鹿和雄氏、武重洋二氏がアドバイザーに加わる。その布陣からは相当ハイクオリティーの仕事が期待できそうだ。
発表によれば新会社はアニメだけでなく、ゲーム、広告など幅広い領域でのクリエイティブを手がけるとしている。従来のアニメの背景美術スタジオを超えた新しいスタイルの会社を目指すことになりそうだ。

そうしたスタイルは経営陣などから見ても、十分可能だろう。カラーは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズでよく知られている。ドワンゴはそのカラーと伴に、日本アニメ(ーター)見本市の企画を進める。アニメ製作に大きな関心を寄せている。
西村義明氏はスタジオジブリにて、『かぐや姫の物語』のプロデューサーなどで活躍した。期待の若手アニメプロデューサーのひとりだが、アニメ製作会社のスタジオポノックを立ち上げたばかりだ。いずれも、今後でほぎゃらりーと連携したプロジェクトが期待できる。

一方で、でほぎゃらりーにはスタジオジブリの影響が見受けられる。取締役では西村義明氏だけでなく、川上量生氏もプロデューサー見習いとしてスタジオジブリに所属していた。庵野秀明氏がスタジオジブリの代表取締役プロデューサー鈴木敏夫氏と親しいことはよく知られている。その鈴木氏が会社設立にあたりコメントを寄せていることも注目される。
美術スタッフは、スタジオジブリ作品でキャリアを築いた人たちが多い。アドバイザーの男鹿和雄氏、武重洋二氏はスタジオジブリの劇場映画で数々の美術監督を務めてきた。
こうしたことから、でほぎゃらりーはスタジオジブリに関わりの大きかった美術スタッフの新しい仕事の場としての側面が感じられる。スタジオジブリは2014年に長編アニメの制作休止を発表している。これを受けて、優秀な美術スタッフが散らばることなく、そのノウハウを継承していく狙いも感じられる。設立には現在大ヒット中の『バケモノの子』のアニメーション制作をする株式会社地図の齋藤優一郎氏もコメントを寄せている。日本を代表するアニメ映画を制作する際に、でほぎゃらりーが活躍する場面が増えそうだ。

株式会社でほぎゃらりー (Dehogallery, Inc.)
設立: 2015年7月1日
代表取締役社長: 小林毅
取締役: 庵野秀明、西村義明、川上量生

[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載記事]
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