国内最大規模、そしてアジアを代表する国際映画祭である東京国際映画祭が、2015年にアニメ『機動戦士ガンダム』を特集する。10月22日から31日までの10日間、ガンダムシリーズの特集上映を実施する。36年の歴史を持つガンダムシリーズでも史上最大規模の上映プログラムになる。また東京国際映画祭がアニメの一シリーズをこの規模で特集するのも初めてだという。ガンダム史に残るこれまでにない上映特集になりそうだ。上映作品には富野由悠季総監督によるシリーズ劇場映画第一作『機動戦士ガンダム』をまず予定する。さらに数々の劇場映画、さらにテレビアニメもカバーする予定だ。また、これまでほとんどスクリーン上映されたことがなかった短編などを数十本予定している。詳細は今後順次発表する。さらにクリエイターの登壇もある。この規模、企画、そして上映チャンスは、映画祭ならではのものだ。東京国際映画祭は2014年に、やはりアニメ特集企画として「庵野秀明」を特集している。その際はこれまで創り出した映像作品のほとんどをカバー、庵野秀明監督自身による連続トークなどの深く切り込んだ企画が大きな話題を呼んだ。2015年の「ガンダム」特集も、大きな期待が持てそうだ。東京国際映画祭は1985年にスタート。今回で28回目を迎える。アジアを代表する国際映画祭として、海外でも広く知られている。2015年は六本木ヒルズをメイン会場に、10月22日から31日までの10日間開催。また10月20日から22日までは、映画や放送番組などの国際コンテンツ見本市TIFFCOM2015(Japan Content Showcase 2015)も併催し、世界各国から映画関係者が集まる。映画祭は当初より、若手監督、アジア作品にフォーカスし注目を集めてきた。一方、近年はアニメーション作品を積極的に取り上げる。これは日本のアニメが世界的に高く評価され、関心が強いことを反映するものだ。アニメを通じて日本の文化の多様性、豊かさを発信することで、世界に数ある国際映画祭のなかで差別化をする。またアニメの情報は文化そしてビジネス的にも国際的なニーズが高い。映画祭での発信は、これに応えるものと言えるだろう。『機動戦士ガンダム』は、そうした日本のアニメを代表する作品だ。国内では誕生以来、アニメ、実写の映像は勿論、マンガ、アート、小説、ゲームなどの文化は勿論、テクノロジーの進歩や社会全体にも多大な影響を与えてきた。また海外でもアジアを中心に高い人気を誇る。国際映画祭とロボットアニメ、一見はミスマッチに見える組み合わせも、その差異を見せることで逆に相互の影響や、文化とは何かを考えさせるものになるだろう。2015年第28回東京国際映画祭のガンダム特集が大きな注目を浴びることになりそうだ。第28回東京国際映画祭 開催期間:10月22日(木)~10月31日(土) 会場:六本木ヒルズ(港区)他 併設マーケット:TIFFCOM2015(Japan Content Showcase 2015) 10月20日(火)~10月22日(木) 『機動戦士ガンダム』(C)創通・サンライズ[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載記事
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