“自分たちの物語として楽しんでほしい”「インサイド・ヘッド」来日記者会見
6月25日、ディズニー最新作『インサイド・ヘッド』の来日記者会見が行われた。ピート・ドクター監督、ロニー・デル・カルメン共同監督、吹き替えキャストを務める竹内結子、大竹しのぶが登壇した。
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映画『インサイド・ヘッド』は、11歳の少女・ライリーと彼女の頭のなかに存在する5つの感情が繰り広げる冒険ファンタジーだ。本作の着想についてピート監督は、自身の娘が成長していく姿を見て「嬉しくもあり悲しくもある……この不思議な感情をキャラクターとして描きたいと思った」と明かした。
また、目に見えない“感情”をアニメーションとして表現するうえで「わたしたちの心がどのように動くものなのかしっかりリサーチした」と語った。さらに頭のなかをエンターテイメント満載のテーマパークとして描いたことについて「ディズニーランドの楽しげな要素を取り入れて表現した」とコメント。
6月19日にアメリカで公開された本作は、公開3日間の興行収入は9,044万ドルを突破、完全オリジナル映画としては実写作品『アバター』を超える記録を打ち立てた。ヒットの理由を聞かれたロニー共同監督は「本作は感情という普遍的なものを扱っている」としたうえで「『あなたの物語』として受け止められているからではないか」と推測した。
続けて本作のテーマに触れ「自分の感情を人に伝えるのは難しいことです。本作ではカラフルでエモーショナルな形でそれが表現されています。わたしたちは感情が人と人をつなぐと信じています」とアピールした。
イベントでは、吹き替えキャストからヨロコビ役の竹内結子さん、カナシミ役の大竹しのぶさんが特別ゲストとして登場。竹内さんは役づくりについて「ヨロコビが持つ明るくポジティブなものを大事にしようと思いました」と振り返った。
続いては、5つに色分けした“思い出ボール”を箱の中から引いてその色の感情にまつわるトークを披露するコーナーへ。大竹さんは紫色の“ビビリ”を引くも「私自身は、ビビることがあまりなくて……」とマイペースぶりを披露し会場の笑いを誘うと、竹内さんから「羨ましい(笑)」と声が上がっていた。
最後にピート監督は「感情はすべての人が持っているものなので、この映画はみなさんにみなさんに響くと思います。自分たちの物語として楽しんでほしい」とアピール。ロニー共同監督は「我々がつくったキャラクターと出会ってほしい。いろんな感情が登場していますが、それぞれの感情には理由があり、いかに私たちがそれに支えられているのか感じとってほしい」と訴えた。
[沖本茂義]
『インサイド・ヘッド』
2015年7月18日(土)、全国ロードショー
http://www.disney.co.jp/movie/head.html
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
『インサイド・ヘッド』
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