映画「この世界の片隅に」2016年秋全国公開決定 ファンの支援が後押しで実現 | アニメ!アニメ!

映画「この世界の片隅に」2016年秋全国公開決定 ファンの支援が後押しで実現

『この世界の片隅に』の製作委員会が6月3日に発足し、劇場版アニメの制作が正式に決定した。公開時期は2016年秋となり、全国ロードショーを予定している。

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こうの史代のマンガを原作に、『マイマイ新子と千年の魔法』の片渕須直監督が約4年前からアニメ化の準備を進めてきた長編アニメ映画『この世界の片隅に』の全国公開が決まった。
『この世界の片隅に』の製作委員会が6月3日に発足し、劇場版アニメの制作が正式に決定した。公開時期は2016年秋となり、東京テアトルの配給で全国ロードショーを予定している。

『この世界の片隅に』は長年、片渕須直監督が企画してきたが、製作が難航していた。そこで2015年3月9日からはクラウドファンディングサービス「Makuake」で資金調達を敢行した。
この結果、5月29日までの82日間の募集期間中に、3374人の支援者から3622万4000円の支援が集まった。この支援者数は日本国内では過去最高人数で、金額も当初目標としていた2000万円を大きく上回る181%の達成率を記録した。映画作品のクラウドファンディング調達額としても国内史上最高であり、その注目度の高さを証明するかたちとなった。

これを受けて、6月3日には『この世界の片隅に』の製作委員会が正式に発足した。アニメーション制作は『坂道のアポロン』や『パンチライン』のMAPPAが担当。プロデューサーはマッドハウスの代表を長年務めていた丸山正雄さんと、「機動警察パトレイバー」シリーズや「天地無用」シリーズなどをプロデュースし、1997年にGENCOを設立した真木太郎さんが務める。

片渕須直監督は1960年生まれ。日本大学芸術学部在学中に宮崎駿監督と出会い、在学中から宮崎作品に脚本家として参加。その後『名犬ラッシー』で監督デビューし、『アリーテ姫』『BLACK LAGOON』などの代表作を持つ。
また、こうのさんがキャラクター原案を務めたNHKの短編アニメ『花は咲く』を監督した経験もある。『この世界の片隅に』では脚本も兼任しており、16年の劇場公開が楽しみな発表となった。
[高橋克則]

『この世界の片隅に』
2016年秋、全国の劇場にて公開予定
http://www.konosekai.jp

原作: こうの史代
監督・脚本: 片渕須直
アニメーション制作: MAPPA
プロデューサー: 丸山正雄(MAPPA)、真木太郎(GENCO)
配給: 東京テアトル
《高橋克則》
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