連載第116回高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 [取材・構成: 高浩美]■ 待望の舞台化「生き生きとキャラクターが描かれています」『龍が如く』はセガゲームスより2005年12月8日に発売されたPlayStation2用ゲームソフト、及びシリーズ名であるが、続編や外伝含めて累計650万本を突破した超人気ゲームシリーズである。2005年のファミ通アワード賞で優秀賞(フロンティア賞)を受賞。2009年、ザ・ベスト再発売版を含め、売り上げがミリオンヒットを記録した。以後、シリーズ化され、続編作品・外伝作品や本作と世界観を共有する『クロヒョウ』シリーズが発売された。2015年3月に『龍が如く0誓いの場所』も発売され、こちらも順調に売り上げを伸ばしている。そして待望の舞台化、先に公開されたキャラクタービジュアルはそのレベルの高さでファン騒然。公開稽古では、その仕上がりは確かなものであった。物語の舞台は欲望と暴力が渦巻いている神室町(かむろちょう)。主人公の名は桐生一馬、伝説の極道で”堂島の龍”と呼ばれていた。親友のため、愛する女のために親殺しの汚名を背負った桐生。10年後、刑期を終えて桐生は再び神室町に戻ることに。そこで彼を待っていたのは、跡目争いに大きく揺れる極道たちの罠だった。いやおうなしに巻き込まれる桐生。そんな時に”100億の価値がある”という少女・遥と出会う。遥を守る桐生はその戦いの中で「人として生きることの意味」を見いだしていくのである。先に行われた公開稽古ではセガゲームスの吉田幸司氏から「ゲームのドラマシーンではゆっくりと間を取っていて、すごく威圧感があるキャラクターたちが、舞台だと生の会話のキャッチボールが行われていて生き生きとキャラクターが描かれています」という言葉が出た。ゲームと舞台は異なるものなので、そういった点は舞台ならでは、ということになる。「違和感もないし、驚きつつ楽しめるのではないでしょうか」とコメントした。なお、千秋楽はニコニコで生放送、とのことである。
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