4月17日、東京・新宿の映画事情に大激変をもたらすTOHOシネマズ 新宿がグランドオープンを迎えた。そのオープングを飾った作品のひとつが、永野護監督・原作・脚本の『花の詩女 ゴティックメード』だ。『花の詩女 ゴティックメード』は、惑星カーマイン・プラネットを舞台に預言者である「詩女」のベリンと彼女を守ることになったドナウ帝国のトリハロン皇子を軸に描く。永野護さんが得意とする魅力的なキャラクターやメカニックが活躍する。映画は2012年に公開されたが、その個性的溢れる映像に多くのファンが魅了された。公開終了後も、その評判の高さからたびたび再上映されており、記念の場を飾ることになった。しかも上映するスクリーン9は、今回のオープンで都内最大となった19.2m×8m超大型スクリーン。さらに9.1chで爆音上映である。平日昼間にも関わらず、多くのファンが劇場に集まったのも納得だ。当日は本作の主人公・ベリンの声を担当した川村万梨阿さんがゲストとなり、MCの「ニュータイプ」水野寛編集長とトークを繰り広げた。川村さんは「ロードショーの時以来、だんだん劇場が大きくなっている」と人気の広がりにスタッフ、キャストと驚いていると。そして今回のスクリーンの大きさにもあらためてびっくりしていた。さらに話半ばで、シークレットゲストがいると紹介。そこに登場したのはファンの期待どおり永野護さん自身、場内はさらに大きな盛り上がりとなった。永野さんは「(『ファイブスター物語』の)単行本と連載はどうなっているのかと言われそうですが」と恐縮しつつの登場。単行本は6月に、連載は夏から再開と話し、ファンを喜ばせる場面もあった。そして『花の詩女 ゴティックメード』に関わるエピソードを次々に披露。2年前の最初の舞台挨拶は怖い気持ちがあったが、今回は(観る方が)話を分かっている後なのでと、リラックスした様子であった。映画制作にあたっては、「スタッフに望まれた」「あらゆるスタッフと大ゲンカをしてけれど、みんな最後まで付き合ってくれた」と周囲の人に感謝する。『ファイブスター物語』とのつながりでは、映画の制作にはかなり多くの人が関わったのに『花の詩女 ゴティックメード』のラストのサプライズが事前に全く漏れなかったのが素晴らしかったと語った。今回の上映については、「みなさんがずっと愛してくれた結果です」。そして「音にびっくりしないで欲しい。これがデフォルトです」とこだわりの上映であることを説明する。そのうえで「映画は映画館で楽しんで欲しい」とアピールした。実は『花の詩女 ゴティックメード』のTCXを使った大スクリーン上映は今回だけでない。今後全国のTCXを会場にした『花の詩女 ゴティックメード』の上映企画を立ち上げる予定であるという。ドリパスを活用して来場者を募るとのことで、こちらも今回劇場にこれなかったファンにもうれしい情報だ。『花の詩女 ゴティックメード』http://gothicmade.com/
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