「ジュピター」が「未来世紀ブラジル」をリスペクト テリー・ギリアムが出演
ウォシャウスキー姉弟が手がける『ジュピター』が3月28日に全国公開。この映画本編にテリー・ギリアム監督がゲスト出演していることが話題だ。
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劇中の出演シーンも公開されている。しかも名演を披露するその場面は、『未来世紀ブラジル』を思わせる。
テリー・ギリアム監督はイギリスのコメディグループ、モンティ・パイソンのメンバーである。1985年には自身の代表作『未来世紀ブラジル』を発表。そのほか『12モンキーズ』や『ブラザーズ・グリム』など、多くのSF・ファンタジー映画を手がけてきた実績を持つ。
今回のゲスト出演はウォシャウスキー姉弟の熱烈なオファーにより実現した。ギリアム監督は「ウォシャウスキー姉弟から、『未来世紀ブラジル』風の世界で、化石みたいな役人をやってくれないかと頼まれたら、嫌だと言えると思うかい?」とコメント。「私は前から彼らのファンなんだよ。彼らは頭がいいし、実に素晴らしい作品を作っている」と出演への喜びを語った。
ギリアム監督は王家の紋章印を管理する大臣役を演じた。大臣は連邦本部を構成する部署が配置された迷宮のような場所におり、彼の代表作『未来世紀ブラジル』を彷彿とさせる。
茶目っ気たっぷりにコミカルな演技を披露したギリアム監督は「気難しい老いぼれじいさんを演じるのはけっこう楽なもんだよ。かがんで、背中を丸めて、ヘンテコな声でしゃべり始めたら出来上がりだ。私がカメラの前で何かしたのはじつに久しぶりだった」とメッセージを伝えた。SFファン必見のシーンになりそうだ。
なおギリアム監督は74歳の今も精力的に活動を続けており、新作『ゼロの未来』で5年ぶりの来日を予定している。こちらも嬉しいニュースである。
[高橋克則]
『ジュピター』
3月28日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他 全国公開
http://www.jupitermovie.jp