セガサミーHDグループ再編 トムスは中間持株会社セガHDの子会社に
大手エンタテインメント企業のセガサミーホールディングスは、2月12日にグループ企業の大規模な再編を発表した。2015年4月1日付で実施する。
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今回の大きな変更は、セガホールディングス(セガHD)の新設である。セガHDはゲーム、アニメ、玩具、ネットワークエンタテイメント事業を統括する中間持株会社の役割を果たす。エンタテイメント事業の統合と融合を目指す。
セガHD傘下には、セガとセガエンタテインメントが合併して誕生するセガゲームス、セガから事業分割・新設されるアミューズメント機器事業のセガ・インタラクティブ、アニメ製作のトムス・エンタテインメント、玩具のセガトイズ、コンテンツ配信のサミーネットワークスなどが入る。
遊技機事業のサミーとエンタテインメントコンテンツ事業のセガHDのふたつの主要事業をより明確にすることで、経営の効率化を図る。もともとはサミーの事業から生まれたサミーネットワークスをサミーでなく、セガHDの子会社にすることもからもこれは窺える。今後の主要事業として期待されるリゾート事業はどちらにも属さず、独自の成長を目指すようだ。
またセガHDの設立は、ふたつの側面がある。ひとつは現在のセガの組織の解体である。今回の再編で、セガはセガゲームス、セガ・インタラクティブ、セガエンタテインメント、セガ・ライブクリエイションの4つの企業に事実上分割されたことになる。特に東京ジョイポリスやオービィ横浜などのエンターテイメントパーク事業のセガ・ライブクリエイションはセガHDでなく、セガサミーHDの直轄企業になるなど、従来の枠を超えた事業ごとの最適化がかなり意識されている。
一方で、これまでゲーム事業と距離のあったトムス・エンタテインメントとセガトイズをセガHDの子会社とし、分割されたセガの事業会社と横並びになる。ここからはセガHDがゲーム会社ではなく、ゲーム・映像・玩具の総合企業を目指していることが判る。同業のバンダイナムコホールディングスに似た位置づけと考えていいだろう。
[/アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.biz より転載記事]