日本アニメ・マンガの海外配信大手クランチロール(Crunchyroll)が、2015年から新たなコンテンツ配信ビジネスに乗り出す。1月30日に、新作ウェブマンガ『ハイパーソニックミュージッククラブ』連載を開始した。『ハイパーソニックミュージッククラブ』は、タカハシヒロユキ氏によるSFアクションで、テクノロジーが限界に達した少し先の未来を舞台とする。そこでは若きサイボーグ達が超次元のモンスターガールズと、謎の力“ミステリーフリーケンシー”を賭けて戦うことになる。作者のタカハシヒロユキ氏は、日本在住のアーティスト。これまでにBeats by Dr. Dreやセブンイレブン、EPOSなどの仕事でイラストレーションなどを担当してきた。『ハイパーソニックミュージッククラブ』は、タカハシ氏にとって初のデジタルウェブマンガとなる。第1回の掲載は1月30日の金曜日にスタート。サイトをする全てのユーザーに向けた無料配信され、今後は隔週で掲載する。注目されるのは、本作がクランチロールに向けた描き下ろしのオリジナルシリーズとなることだ。『ハイパーソニックミュージッククラブ』は、同社が手がけるオリジナルシリーズの第1弾としている。今後もさらなるオリジナル作品が続くと見られる。『ハイパーソニックミュージッククラブ』は、アニメやマンガのテーストが特徴になっている。クランチロールの主力コンテンツが日本のアニメ、マンガということもあり、日本テーストを全面に押し出しつつ、かつ海外のファンのニーズに合わせたものになる。例えば作品は海外ユーザーが好むフルカラーを採用する。当初から海外の日本作品ファンをターゲットにしたユニークなオリジナル作品である。クランチロールの日本支社長ビンセント・ショーティノ氏は、「クランチロールオリジナルシリーズは、従来の、既存のアニメやマンガのライセンス配信だけでなく、全く新しい魅力的なコンテンツをユーザーに届けるチャンスになるだろう。」と話す。米国・サンフランシスコに本社を持つクランチロールは日本アニメの海外向け配信の最大手、さらにマンガやアジアドラマなども手掛ける。有料会員を順調に伸ばすが、配信コンテンツがコアファン向けにフォーカスしている。今後のさらなる事業成長を目指すとなれば、ジャンルの拡大、事業分野の多角化が必要となってくる。マンガはクランチロールが特に力を入れる分野だが、これまでのところ力強さにかける。『ハイパーソニックミュージッククラブ』でここを強化する。同時にオリジナルコンテンツは、ヒットすればキャラクター商品や映像化などの2次展開が可能だ。こうしたビジネスも視野に入れているだろう。コンテンツ配信プラットフォームのオリジナルコンテンツの進出は、現在、北米の動画配信サイトの潮流でもある。NetflixやHulu、Amazonなどの大手はすでに独自のテレビドラマ製作に進出、大ヒット作も生まれている。クランチロールがマンガやアニメの分野でこうした戦略をとるのも自然な流れである。サイトでは作品の連載に合わせて、キャラクター紹介や設定資料を公開、ストーリー解説なども掲載する。こうした手厚い作品紹介も、作品の盛りあげに一役買うに違いない。[数土直志]クランチロール(Crunchyroll)http://www.crunchyroll.com/
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