浦沢直樹×手塚治虫『プルートゥ PLUTO』初の舞台化 「フランスに持っていきたい」
1月9日(金)からシアターコクーンで浦沢直樹×手塚治虫の『プルートゥ PLUTO』が上演される。演出のシディ・ラルビ・シェルカウイは「(出来れば)フランスに持っていきたい」と語った。
ニュース
-
高橋李依さんお誕生日記念! 一番好きなキャラは? 3位「リゼロ」エミリア、2位「からかい上手の高木さん」高木さん、1位は…<25年版>
-
手塚治虫未完の原作 「ルードウィヒ・B 」舞台では完結
-
日岡なつみ、倉持若菜ら声優とプロデューサーが研修生の疑問に一問一答! 声優に求められる能力とは?座談会インタビュー【PR】
初日前の1月8日(木)、演出家・俳優陣の会見が行われた。登壇者は演出のシディ・ラルビ・シェルカウイ、アトム役の森山未來、アトムの妹とゲジヒトの妻・ヘレナの2役の永作博美。アトムの生みの親である天馬博士役・柄本明、お茶の水博士役に吉見一豊、天才科学者・アブラー役、松重豊・ゲジヒト役の寺脇康文の7名だ。
演出のシディ・ラルビ・シェルカウイは「物語が素晴らしく、ストーリーが幾重にも重なってシェイクスピアのように深くて壮大なスケールで面白い作品です」と語った。手塚マンガの大ファンである同氏、「このチャンスを頂きまして、初日が楽しみです」とコメントした。
原作は累計850万部を誇る原作、それだけに舞台化というのは感慨深いものがあるに相違ない。アトム役の森山未來は「ワンシーン、ワンシーン、ひとつひとつが絵画のようで美しい。身体と言葉と音楽と映像と舞台装置を使った、トータルアートのような作品。これを観たお客様がどういう反応をしてくれるのか楽しみです」とコメントし、「イスラエルから帰国して最初の仕事をラルビと一緒にやれて頂いて嬉しいです……ただベストを尽くしたい」と語った。
森山は2013年10月から一年間文化交流使としてイスラエルに1年間留学していた。帰国後、初の舞台となる。また森山はシディ・ラルビ・シェルカウイの『TeZukA』に出演歴があり、再びタッグを組むことに感慨もひとしおだ。
永作博美はこの作品を「無限の可能性」と評した。柄本明は「『TeZukA』をDVDで観ました。こういった芝居は今まで出た事がなかったですね……演出のシディ・ラルビ・シェルカウイさんの目がきれい」とコメント。寺脇は「『鉄腕アトム』は子供の頃から観てて大好きです!」と”アトム世代”らしいコメントだった。
実はこのキャストの他にサプライズキャストが……なんと、パネルの後ろから感情認識パーソナルロボット、Pepper(ペッパー)が!なんと10日の17時の回と21日の14時と19時の回、合計3回出演することに!しかも本人役、とのことだ。この日に観劇予定のお客様は、もうだんぜんお得!だろう。
ラルビは「たまたま渋谷を歩いていたらPepperに出会った。目も大きいし、まるでアトムのようだった。まさに手塚さんの遺産じゃないかと思ったので『この舞台に出演しませんか?』とオファーをしたら『イエス』と言ってもらえた。(劇中)お茶の水博士がたくさんのロボットを持っているので、その中にいてもらうことにしました」と茶目っ気たっぷりに語った。じかにオファー、そして快諾、ということである。当のPepperは「光栄です。いつかは舞台に出演したいと思っていました」と”野望”が叶って嬉しそう。
ラルビは”MANGA”と何度も口にしたが、本当に日本の漫画、手塚治虫のファンであるのがよくわかる。日本の”MANGA"を自らの手で舞台化・演出、しかもあのアトムが登場するのである。そしてラルビは「(出来れば)フランスに持っていきたい」と口にした。世界中に日本の”MANGA"ファンがいる。舞台で"MANGA"が世界を席巻する日もそう遠くない。
鉄腕アトム「地上最大のロボット」より
『プルートゥ PLUTO』
2015年1月9日(金)~2月1日(日)
シアターコクーン
2015年2月6日(金)~2月11日(水)
森ノ宮ピロティホール
http://www.pluto-stage.jp
演出・振付: シディ・ラルビ・シェルカウイ
原作: 浦沢直樹×手塚治虫 長崎尚志プロデュース
監修: 手塚眞
協力: 手塚プロダクション
(C)浦沢直樹・スタジオ ナッツ 長崎尚志 手塚プロダクション / 小学館