アジアの急成長国ベトナムで、この11月より『ダンボール戦機W』のテレビアニメ放送とプラモデル販売がスタートした。同国で玩具やキャラクタービジネスなどを手がけるGO GO Entertainmentが発表した。 まず2014年11月28日よりケーブルテレビのSAO TVで放送を開始する。放送時間帯は金曜日の18時半からと作品のターゲットである子どもたちが見やすい時間である。
一方プラモデルも11月28日に販売を開始している。プラモデルはバンダイが発売するもので、価格は359,000ベトナム・ドン(約2000円)から499,000ベトナム・ドン(約2800円)となる。イオンやParkson百貨店、Vincom Centerなど現地の大型商店のほか、玩具チェーンや書店などでも取り扱う。 小売価格はベトナムの物価水準から見ると決して安くない。しかし、2013年7月から同じくテレビアニメとプラモデルを同時展開した『ダンボール戦機』では、作品の人気に支えられ5万個を販売する大ヒットとなっている。日本アニメのベトナム進出の成功例となっている。 GO GO Entertainmentでは、こうした成功を受けて『ダンボール戦機W』では、前作以上の取り組みを目指す。日本への旅行をプレゼントするゲームショーのイベントなどで訪日ブームを盛り上がるベトナムのファンにアピールする。
『ダンボール戦機』とは、『妖怪ウォッチ』などで知られるレベルファイブが手がけたゲームソフトを中心にテレビアニメやマンガなどでを展開する人気作品だ。男児に人気が高く、プラモデルの累計出荷が国内外で900万個を超える。 GO GO Entertainmentは2007年12月にベトナム初の日系キャラクター事業会社として、梅沢靖氏が設立した。日系企業の強みである作品への理解などを活かし、これまでに『ドラえもん』、『ジュエルペット』のベトナム進出を手がけた。2013年からは「ポケモン」のベトナムにおけるマスターライセンシーとなり、小学館の「ポケモン」関連書籍の出版エージェントなども務める。