日本を代表するマンガ原作者の巨匠である小池一夫氏と、米国のコミック原作の巨匠スタン・リー氏が、このほど米国・ロサンゼルスで開催されたコミックイベントCOMIKAZE EXPO2014で対談し注目を浴びた。『子連れ狼』の原作で知られる小池一夫氏は78歳、『スパイダーマン』や『X-メン』の生みの親であるスタン・リー氏は92歳、合わせて170歳という歴史の重みを感じさせる重量級のトークだ。イベントの場となったCOMIKAZE EXPOは、2011年からスタートしたポップカルチャーイベントでスタン・リーの協力によって開催されている。ロサンゼルス・コンベンションセンターを会場に2013年は5万5000人のファンが集まった。2014年はスタン・リー氏は勿論、ジム・リー氏など大物ゲストが多数招かれた。日本から招かれた公式ゲストが小池一夫氏だ。日本のマンガを知り尽くした小池氏と、アメコミ界の伝説スタン・リー氏だが、トークはまず大人のためのファンタジーとして、まずヒーローコミックについての意見交換で始まった。それぞれが現在手掛けている新作や、それぞれの作品の映画化予定などについて語った。いずれも業界の長老ともいうべき存在だが、クリエイターとしてまだまだ活躍するとのこと。今後のプロジェクトに対する高い意欲はみせつけた。トークは大きく盛り上がり、最後に次回はスタン・リー氏が来日し、そこでもう一度会おうとの約束をして終えた。また小池氏はCOMIKAZE EXPO2014では、サイン会やトークパネルも実施して多くのファンを集めていた。日本と米国のマンガを通じた文化交流に一役買っていた。さらに今回のロサンゼルス訪問に合わせて、小池氏はKAMALA FILMSとのミーティングも行った。KAMALA FILMSは、『子連れ狼』のハリウッドでの映画化権を取得している。ミーティングではこのプロジェクトの企画進行について話し合ったという。映画のクランクインや公開時期は未定となっている。
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