『少林サッカー』『カンフーハッスル』を手掛けたチャウ・シンチー監督の映画最新作『西遊記~はじまりのはじまり~』(原題:『西游 降魔篇』)の、11月21日の全国公開が迫っている。中国の古典「西遊記」をテーマに、三蔵法師、孫悟空、沙悟浄、猪八戒の4人が出会う前のオリジナルストーリーを描いた妖怪娯楽エンターテイメントである。このたび本作と同じく”孫悟空”が活躍する『ドラゴンボール』の原作者・鳥山明さんのイラストが発表された。鳥山さんが映画のキャラクターを描き下ろすことは極めて異例のため大きな話題を呼びそうだ。鳥山明さんはマンガ家としての活動のほか、ゲームのキャラクターデザインやCDジャケットなど、多彩な活動を行っている。だが映画キャラを描き下ろすのは、長いキャリアの中でも今回が初めてだと言う。このビジュアルは11月10日より交通広告として使用され、作品をPRしていくことになる。実は『西遊記~はじまりのはじまり~』は『ドラゴンボール』と深い関係を持つ作品だ。チャウ・シンチー監督は今年7月に行われた来日会見で「孫悟空が最初は人のような感じで、次に小柄な猿になり、最後に大型のゴリラのように姿を変えていく」とストーリーを明かし、「その様子は『ドラゴンボール』の影響が大きい」と自ら語っていた。映画をいち早く鑑賞した鳥山さんも「予想と常識の壁をはるかに超えてみせる銀河系最強のおもしろさ!」と大絶賛。「些細な部分など、どうでもいいと思わせる強烈なエネルギー。マジとギャグの見事な使い分け。堂々とした安っぽさの演出。計算されたストーリー展開。これこそがボクの理想とする娯楽映画の最高峰であります!」と本作の虜になったようだ。監督から鳥山さんへ熱烈な手紙も送られ、今回のコラボが実現した。本作は日活と東宝東和がタッグを組んでハイクオリティなアジア映画を日本に届ける「GOLDEN ASIA」レーベルの第一作目でもある。その船出を国民的作家の鳥山さんが後押しすることで、大きなアピールにも繋がるだろう。[高橋克則]『西遊記~はじまりのはじまり~』11月21日(金)全国公開/http://saiyu-movie.com/index.html製作・脚本・監督: チャウ・シンチー配給: 日活/東宝東和配給宣伝協力: 東京テアトル
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