マンガ家・映画監督として活躍する大友克洋さんの作品が、国際空港を飾ることになった。仙台空港ターミナルビル1階国際線ロビーに、大友さんが原画を描き下ろした巨大な陶板レリーフが設置される。レリーフのサイズは幅8.7m・高さ2.8mで、作品は目下制作中である。2015年3月にはお披露目される。大友さんの原画は、架空の童子が風神・雷神を従えている姿が描かれている。日本古来のテーマを使用しながらも、大友さんらしさが存分に発揮されたユニークな仕上がりとなる。イラストには、大いなる自然の力に立ち向かい、希望ある未来に向けて乗り超えてゆくイメージも盛り込まれている。宮城県登米市の出身である大友さんの壁画は、仙台空港復興のシンボルとして愛される作品になるだろう。制作を担当するクレアーレ熱海ゆがわら工房では、約10名の職人たちが原画を元に陶板レリーフに取り組んでいる。大友さん自身も制作監修に携わっている。陶板レリーフの制作は膨大な作業工程が必要となる。2014年6月に原画制作がはじまり、原寸図作成、造形、切り込み、裏削り、整形、乾燥、色決め(釉決め)、素焼き、施釉、焼成、仮組み作業を経て完成に至る。今回の企画は、世界的に人気を誇る大友さんの作品を展示し、国内外のファンを呼び込むことで空港および周辺地域の活性化を図る狙いがある。作品タイトルも現在選考中で、来春の完成を心待ちにしたい。公益財団法人 日本交通文化協会は、ゆとりと潤いのある文化的公共空間の創造を目的に、全国の駅や空港をはじめとするパブリックスペースにアート作品を制作・設置する事業を推進している。大友さんの陶板レリーフは、財団法人日本宝くじ協会の「社会貢献広報事業」の助成を受けて制作が決定した。[高橋克則]
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