8月26日、東京・六本木アカデミーヒルズで、第27回東京国際映画祭の記者会見が行われた。2014年の東京国際映映画祭の初の記者会見になる。東京国際映画祭のディレクター・ジェネラル椎名保氏、事務局長の都島信成氏らが登壇2014年の映画際の概要やコンセプトを説明した。さらにフェスティバル・ナビゲーターとして、岡本あずさ さん、ハリー杉山さんがを任命、ニコ動ナビゲーターにゲーム実況・音楽制作ユニットM.S.S Projectを任命したことなどが発表された。また今回の目玉となる特集上映「庵野秀明の世界」の概要も披露された。椎名保ディレクター・ジェネラルは、今年の映画際のコンセプトを「作品重視」とする。また、2014年の新たな施策としてアニメの特集を挙げた。アニメ重視として当初はコンペティションの実施や新部門の設立も考えたが、特集企画をベストとして決定したという。ポップカルチャーの分野では、世界コスプレサミットと提携し、世界各地のコスプレイヤーも招くなど華やかな企画も行う。もうひとつ大きくフォーカスするのが、アジア作品である。国際交流基金と提携し、アジアの作品に注目する。さらに総合プロデューサーとして秋元康さんを起用することも明らかにした。近年、東京国際映画祭はアジア重視を掲げてきたが、国際交流基金との提携でそれがさらに強まる。「CROSSCUT ASIA」ではタイをテーマ国にして、7本~10本を上映する。さらに国際交流基金アジアセンター特別賞を創設、「アジア三面鏡」では一つのテーマを選び、日本の監督とアジアの監督がオムニバス映画を製作する。こうした取り組みは今後7年間、継続的に実施する予定だ。アジア映画に強い映画祭を強く打ち出すことになる。また2014年の大きな特徴のひとつが、会場の拡大である。従来の六本木に加えて、アニメーションプログラムを上映するTOHOシネマズ日本橋、さらに東銀座の歌舞伎座なども会場となる。プログラムの拡大にも対応したものだが、これにお台場で行われる併設の映画・放送番組の国際見本市TIFFCOMも含めると会場が都内各地に散らばることになる。2014年はこの4ヵ所をどうやってネットワークでつなぎ一体感を出すことが課題になりそうだ。気になる上映作品は、すでに明らかにされているオープニング作品の『ベイマックス』、クロージング作品の『寄生獣』が紹介された。また、「庵野秀明の世界」では、同氏が関わったおよそ42作品の上映ラインナップも発表された。残りの上映作品は、9月に開催されるラインナップ発表会で披露される予定だ。ジャンルも、ラインナップも、会場も拡大する第27回東京国際映画祭は、例年以上に注目を浴びそうだ。第27回東京国際映画祭/http://www.tiff-jp.net/開催期間: 10月23日(木)~10月31日(金)9日間会場: 六本木ヒルズ(港区)、TOHOシネマズ日本橋(中央区)他併設マーケットTIFFCOM /http://JCS2014.com10月21(火)~10月23日(木)
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