日本のアニメ、マンガ関連企業・団体が一体となって国内外のマンガ・アニメ海賊版の大規模な対策に動き出した。関連企業で設立したマンガ・アニメ海賊版対策協議会は、7月30日より「STOP!海賊版」を掲げる「MAG(Manga-Anime Guardians)PROJECT」をスタートした。このプロジェクトはインターネット上に存在する海賊版サイトの根絶と、正規版を流通するサイトへの誘導を目指す。これを通じて正規コンテンツからのビジネス収益を振興する。日本のアニメ、マンガは、世界的に見ても、インターネット上の海賊版コンテンツが際立って大きいとされてきた。人気が高いがなかなかビジネスにつながらないと理由のひとつとも見られている。これまでも海賊版対策は少なからず行われ来たが、その多くは単発的なものであったり、個別の企業によるものだった。今回は、マンガ・アニメ海賊版対策協議会の15社、そのオブザーバーである経済産業省、文化庁、コンテンツ関連団体6団体、協力企業31社がまとまって、長期間かつ大規模に実施する。実際の効果に加えて、マンガ・アニメ関係者が海賊版に強い姿勢で臨んでいることをアピールする効果も期待出来そうだ。MAGPROJECTは、主に6つの取り組みから構成される。ひとつは約5ヵ月間にわたる海賊の集中削除、ふたつめは正規版コンテンツ配信サイトを紹介する「Manga-Anime here」の開設、そして最後に正規版の利用を促す普及啓発動画の配信である。大規削除では、8月1日よりマンガ約500タイトル、アニメ約80タイトルの削除を集中的に行う。対象は動画共有サイト、投稿サイト、オンラインリーディングサイトに加えて、コンテンツ交換のトレントサイト、コンテンツを補完するストレージサイト、さらにそれらを紹介するリーチサイトにまで及ぶ。インターネットのあらゆる場所を対象とする。作品数は限られているがいずれも人気の高い作品とみられ、限られたリソースで最大限の効果を発揮すると見られる。海賊版での視聴機会をなくす一方で、「Manga-Anime here」でその作品が正規配信でも楽しめることをアピールする。そこから正規版コンテンツの継続的な利用につなげる。これまで海賊版コンテンツの利用者には、正規版の配信がないため海賊版を利用するとの主張がしばしば行われてきた。しかし、近年はアニメを中心の正規版配信は急拡大している。今回は海賊版に埋もれがちな、正規版をアピールする。そして、最後の普及啓発動画も、今回効果的な作品に仕上がっている。『Thanks, friends』と名付けられたこの動画は、全部で42作品のマンガ、アニメからキャラクターが作中で「ありがとう」と言うシーンを重ねたものだ。啓発広告にありがちな硬さもなく、エンタテインメントの短編PVとしても楽しめる。見る人の共感を誘う内容となっている。キャラクターたちの数々の感謝の言葉、是非、一度観てみてはどうだろうか。「Manga-Anime here」「MAG(Manga-Anime Guardians)PROJECT」/http://manga-anime-here.com/
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