徹底比較!「マレフィセント」&アニメ「眠れる森の美女」は“表と裏”
名作アニメ『眠れる森の美女』に隠された、誰も知らない“本当の物語”を描くディズニー創立90周年記念の最新作『マレフィセント』が注目を集めている。
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今回は、7月2日に発売されることになった『眠れる森の美女 ダイヤモンド・コレクションMovieNEX』と合わせて、2作の予告編を比較。実写版でアンジェリーナ・ジョリーが演じる“ディズニー史上最強のヴィランズ(悪役)”マレフィセントの完成度の高さを検証してみよう。
『マレフィセント』は、王子様の真実の愛によって“永遠の眠り”から目覚める、女性なら誰しも憧れるヒロイン・オーロラ姫(エル・ファニング)ではなく、彼女に呪いをかけた邪悪な妖精・マレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)の物語を描く。
1959年、ウォルト・ディズニーが世界初の70mm大画面を使用した長編アニメーションとして発表された『眠れる森の美女』は、フランスの詩人で批評家のシャルル・ペローによる童話が原作。ディズニーはこの原作をロマンチックにアレンジし、『ダンボ』『バンビ』『白雪姫』などを生み出した伝説的アニメーター“ナイン・オールド・メン”のうちの5人を中心に、総勢300人のアニメーターが6年がかりで完成させたといわれている。
その主人公はもちろん、優雅で美しく気品あふれるプリンセス、オーロラ姫。彼女は誕生のお祝いに妖精たちから美貌と美しい歌声を授かるのだが、幸福感に満ちた誕生パーティーに突如現れたのは “招かれざる客”のマレフィセント。彼女はオーロラ姫に「16歳の誕生日に、糸車で指を刺して命を落とす」という恐ろしい呪いをかけてしまう。
やがて、16歳の誕生日を迎えるオーロラ姫。森でのフィリップ王子との出会い、呪いの実現、そして、呪いを解く運命のキス…と、あの最高にロマンチックな展開へと突入するアニメーションは、王子様の真実の愛によって呪いが解けるという、女性なら誰もが憧れるディズニーで最もロマンチックなプリンセス・ストーリーといえる。
対する『マレフィセント』は、半世紀以上も世界で愛され続けてきた、そのプリンセス・ストーリーを悪役の視点から描いており、誰もが知っている“物語”は不思議に姿を変えていく。
オーロラ姫に“永遠の眠り”の呪いをかけたマレフィセント。ただ、誕生を祝うパーティーに“招かれなかった”だけで、なぜオーロラ姫に恐ろしい呪いをかけたのか? そもそも彼女は何者だったのか? ディズニーが半世紀以上もの永い間封印してきた禁断の秘密が、本作では明らかにされていく。
両作品の予告編を観てみると、共通するのはマレフィセントとオーロラ姫が中心に描かれているということ。アニメーションではオーロラ姫の“美しさ”がフィーチャーされ、実写ではマレフィセントの“妖艶さ”がフィーチャーされている。
何よりもアンジー演じるマレフィセントは、彼女が使う呪いの色(緑)の怪しさに加え、本作で親子初共演を果たした愛娘・ヴィヴィアンちゃん以外の子どもたちが怖くて逃げ出したという見た目まで、その完成度は相当なもの。本作で描かれる“真実の愛”に隠された秘密に対して、アンジーの並々ならぬ意気込みが伝わってくるようだ。
『マレフィセント』は7月5日(土)より全国にて2D/3D公開。
■『眠れる森の美女 ダイヤモンド・コレクションMovieNEX』
価格:4,000円(税抜)
発売日:7月2日
徹底比較!アンジー主演『マレフィセント』&アニメ『眠れる森の美女』は“表と裏”
《text:cinemacafe.net》