大賞は「進撃の巨人」、電子書籍アワード2014 ラノベ部門は「はたらく魔王さま!」 | アニメ!アニメ!

大賞は「進撃の巨人」、電子書籍アワード2014 ラノベ部門は「はたらく魔王さま!」

3月30日、電子書籍アワード2014の各賞が発表された。電子書籍大賞には、諫山創さんのマンガ『進撃の巨人』が輝いた。コミック部門でも1位、さらに全書籍のなかでも最も読まれた。

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3月30日、電子書籍アワード2014の各賞が発表された。電子書籍大賞には、諫山創さんのマンガ『進撃の巨人』が輝いた。『進撃の巨人』はコミック部門で1位だったが、全書籍のなかでも最も読まれており、2013年のブームの大きさを感じさせた。
電子書籍市場全体で1年間に約160万部がダウンロードされた。紙出版とは差があるが、100万部を大きく超える数字は驚異的だ。

電子書籍アワードは、本の情報サイト「ダ・ヴィンチニュース」を運営するKADOKAWAメディアファクトリーが運営する。もともと書籍関連のランキング・アワードで定評のあるダ・ヴィンチが、成長著しい電子書籍にウィングを伸ばしたかたちだ。
今回は2013年に配信されたアダルト作品を除くすべての電子書籍・マンガを対象にしている。国内主要電子書店全21ショップの年間売上データから独自のベストセラーランキングを集計した。

発表は総合部門のほか、小説、コミック 、ライトノベル、教養・雑学、趣味・実用、ビジネス・自己啓発の別で行っている。6ジャンルを設けている。『進撃の巨人』はこのうちコミック 部門のトップ、そして全体でも総合でもトップになった。
『進撃の巨人』原作マンガを描く諫山創さんは、今回の受賞について次のよにコメントする。「自分も最近、電子書籍を読むようになりました。新しい漫画の形態が生まれつつある状況の中で『進撃の巨人』が1位を取ったことは大変光栄です。ありがとうございます」とコメントしている。

『進撃の巨人』以外でも、全体でマンガ作品が強みを発揮した。総合トップ10のうち7作品がマンガが占めている。依然として電子書籍ではコミック作品が強い傾向も反映されている。
総合2位の『キングダム』は76万部、3位の『ジョジョの奇妙な冒険』は70万部、4位の『宇宙兄弟』は44万部を販売する。いずれも数十万部単位のベストセラーだ。

『進撃の巨人』と同様に、このほかでもアニメやドラマ、映画などのタイアップ作品が上位を占める結果となった。ライトノベル部門第1位は、こちらもアニメ化作品が人気を呼んだ『はたらく魔王さま!』(和ケ原聡司)だった。
小説部門第1位の『オレたちバブル入行組』および『オレたち花のバブル組』はドラマ『半沢直樹』シリーズとしてもお馴染みだ。このほか企画から制作まで、逐一ネットで公開して話題となった堀江貴文さんの『ゼロなにもない自分に小さなイチを足していく』がビジネス・自己啓発部門第1位などとなっている。
[真狩祐志]

電子書籍アワード2014:総合ランキングTOP50
/http://ddnavi.com/award2014/

電子書籍アワード2014 各賞

電子書籍大賞&コミック部門第1位
  『進撃の巨人』 (諫山創/講談社)
小説部門第1位
  『オレたちバブル入行組』、『オレたち花のバブル組』 (池井戸潤/文藝春秋)
ライトノベル部門第1位
  『はたらく魔王さま!』 (和ケ原聡司/KADOKAWA アスキー・メディアワークス)
教養・雑学部門第1位
  『統計学が最強の学問である』 (西内啓/ダイヤモンド社)
趣味・実用部門第1位
  『人生がときめく片づけの魔法』 (近藤麻理恵/サンマーク出版)
ビジネス・自己啓発部門第1位
  『ゼロなにもない自分に小さなイチを足していく』 (堀江貴文/ダイヤモンド社)

電子書籍アワード2014 総合ランキングトップ10

1 『進撃の巨人』 コミック 諫山創 講談社 1,598,633
2 『キングダム』 コミック 原泰久 集英社 758,958
3 『ジョジョの奇妙な冒険』 コミック 荒木飛呂彦 集英社 703,332
4 『宇宙兄弟』 コミック 小山宙哉 講談社 440,091
5 『オレたちバブル入行組』、『オレたち花のバブル組』 小説 池井戸潤 文藝春秋 359,213
6 『ロスジェネの逆襲』 小説 池井戸潤 ダイヤモンド社 320,235
7 『ONE PIECE』 コミック 尾田栄一郎 集英社 302,682
8 『はたらく魔王さま!』 ライトノベル 和ケ原聡司 KADOKAWA /アスキー・メディアワークス 292,554
9 『テラフォーマーズ』 コミック 作:貴家悠画:橘賢一 集英社 236,662
10 『HUNTER×HUNTER』 コミック 冨樫義博 集英社 209,853
《animeanime》
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