コンテンツポータルサイトのニコニコの運営やモバイルコンテンツ事業のドワンゴが、アニメ関連事業を再編する。ドワンゴがこれまで行ってきたアニメへの製作出資事業を分割し、同社の完全子会社であるMAGES.が吸収、統合する。2014年2月13日に明らかにした。分割事業の売上高は2013年9月期で4億6500万円、MAGES.の売上高は53億4800万円となる。MAGES.は、ゲームソフトウェア企画・開発のほか、CDやDVD事業、イベントの企画、運営もする。ゲーム、音楽は5pbブランドで展開、アニメ音楽最大のライブイベントであるアニメロサマーライブはアニメ関係者によく知られている。このほかスクール事業やタレントマネジメントなど幅広いエンタテインメントを手がける。吸収分割契約締結は2月13日付で行った。今後、4月1日付で新しい体制に移行する。ドワンゴは、2013年12月に、MAGES.を完全子会社化したばかりである。今回の事業分割と吸収で、MAGES.はドワンゴのゲーム、アニメ、音楽のコンテンツ創出をMAGES.と役割分担を明確にしたかたちだ。すでにドワンゴは、ドワンゴモバイルも設立済で、音楽配信ビジネスを統括している。主要な分野ごとに、中核会社に事業をまとめる。ドワンゴは今回の再編の理由として、グループシナジーの強化を挙げている。製作出資したアニメの展開をMAGES.事業につなげる。MAGES.の得意とするゲームや音楽での新たなサービスを念頭に置いているようだ。
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