書籍や映像、ゲームなどのエンタテイメント会社KADOKAWAは、学校図書向け書籍出版、納入の汐文社をグループ会社化した。2013年12月26日付で、同社の発行済株式の100%を取得した。譲渡価格は明らかにされていない。汐文社は1976年に設立、創業以来約30年にわたり、学校図書館向け書籍の出版や納入を行ってきた。児童向けの副読本企画や編集に強みを持つ。KADOKAWAは、汐文社の独自性や強みがグループ内で発揮され、グループコンテンツのラインナップ拡充につながるとしている。KADOKAWAは、現在、角川書店やアスキー・メディアワークス、エンターブレイン、富士見書房、メディアファクトリー、角川マガジンズなどの出版ユニットを持つ。エンタテインメントや一般書籍が注目されることが多いが、俳句や短歌を中心とした角川学芸出版やビジネス書や語学書、学習参考書などの中経出版などもある。汐文社は、こうした部署との連携が期待出来そうだ。電子書籍の普及などが進む中、出版業界も大きな変化をみせている。そうしたなかで、学校や図書館向けのビジネスは手堅い分野とみられている。汐文社のノウハウを活用することで、KADOKAWA全体としてそうした分野を拡大することも可能になるだろう。汐文社は、また中沢啓治さんが描く「はだしのゲン」シリーズの出版元としてもよく知られている。本作は実写映画やアニメかもされている。また、アニメ化された『小公女セイラ』の原作も同社から刊行されている。KADOKAWA/http://www.kadokawa.co.jp/汐文社/http://www.choubunsha.com/
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