マンガ誌の新しい試みとして業界内外から多くの注目を浴びた集英社のマンガ誌アプリ「ジャンプLIVE」が、早くも第2号配信を12月20日に開始した。2013年8月にリリースした第1号は累計40万ダウンロードに達するなど、快調なスタートを切っている。「ジャンプLIVE」の特徴は、これまでのマンガ配信アプリの常識を破った、様々な挑戦だろう。描き下ろしマンガを大量に掲載するだけでなく、動画、ゲームなど様々なコンテンツクロスオーバーする試みが人気を呼んだ。「ジャンプLIVE」2号では前回の成功を引き継ぐ一方で、さらに新たな驚きを盛り込んでいる。なかでも話題は、12月16日に発売されたばかりの「週刊少年ジャンプ」2014年3号の掲載マンガがまるまる読めてしまうことだ。アプリを通じて2号有料パスを購入することで閲覧出来る。紙での販売からわずか5日後でのスピード配信も驚きだ。描き下ろしマンガを含めて40日間連続で配信されるコンテンツに+「週刊少年ジャンプ」2014年3号で税込200円という価格も、かなりリーズナブルと言っていい。第1号に続く人気が期待されそうだ。「週刊少年ジャンプ」本誌のアプリ登場は、今後のマンガ誌のアプリ配信の布石とも見える。今回の結果によっては、新たな動きにつながるかもしれない。もちろん「ジャンプLIVE」のオリジナルコンテンツも引き続き充実している。描き下ろしマンガでは、1号で好評を博した天野明さん『エルドライブ【elDLIV】』や許斐剛さんの『LADY COOL』が引き続き連載される。KAITOさんの『アンチラバーズ』が新たに連載開始、読み切り作品もある。「ジャンプLIVE」ならの動画コンテンツも配信される。「週刊少年ジャンプ」で人気のギャクマンガ『磯部兵衛物語~ 浮世はつらいよ』がオリジナルアニメになって登場する。荒木飛呂彦さんが挑戦する「JOJO's Kitchen」の第2回もある。有料コンテンツに加えて、無料で読めるマンガも充実している。その量はアプリ全体で3000ページを超える。スマートフォン、タブレットを活用した生活を楽しくする。ここで気になるのは収益モデルだが、有料パスの販売に加えて、掲載された作品の商品化が大きなウェイトを占めそうだ。すでに『エルドライブelDLIV』と『LADY COOL』は紙での単行本が販売あれている。加えてデジタル発の作品ということで、デジタル販売が今後有力だ。今回の2号配信に合わせて、集英社は「ジャンプコミックスLIVE」ブランドで電子書籍シリーズの有料配信を開始した。アプリで配信したマンガを作品ごと電子書籍とし、税込100円から200円で販売する。第1弾には、『ぬらりひょんの孫 外伝~花開院夜話眼球蒐集鬼』(椎橋寛)を初め5タイトルが並ぶ。これが新たなマンガビジネスの収益モデルになるのかも、今後の展開が注視される。「ジャンプ LIVE」2号公式WEBサイト/http://www.shonenjump.com/jumplive/ [配信開始日2013年12月20日(金) [価格] アプリ無料。 2号有料パス200円(税込)[配信プラットフォーム] App Store/https://itunes.apple.com/jp/app/janpulive/id655542633?mt=8 GooglePlay/https://play.google.com/store/apps/details?id=com.access_company.android.sh_jumplive
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