熊本の崇城大学 マンガ表現コース開設 マンガ史や脚本・ストーリー演習など | アニメ!アニメ!

熊本の崇城大学 マンガ表現コース開設 マンガ史や脚本・ストーリー演習など

熊本市にて学校法人君が淵学園が運営する崇城大学は、来年度より芸術学部デザイン学科にマンガ表現コースを新設する。

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熊本の崇城大学にマンガを専門にした大学教育の専門課程が誕生する。熊本市にて学校法人君が淵学園が運営する崇城大学が、来年度より芸術学部デザイン学科にマンガ表現コースを開設する。
マンガ表現コースでは、情報を伝える技術のひとつとして、マンガやアニメーションの表現方法を修得する。日本のマンガ文化の歴史や社会背景の理解、デザイン領域としてマンガの中で位置づける。

マンガ表現コースの主な専門科目はマンガ表現演習、脚本・ストーリー演習、マンガ史概論となる。マンガ表現演習はキャラクターデザイン、イラストレーション、マンガ制作を、マンガ史概論はマンガ史全般と文化論・産業論が設けられている。
キャラクターデザインではマンガ制作に必要な画材の使い方と合わせて習得、マンガの作画基礎及び観察力を養う。イラストレーションではマンガのイラスト制作を通じて、構図やカラーリングなどの技術を習得する。

なおアニメーションについては、既に視覚デザインコースの映像表現領域で講義や実習が行われている。マンガ表現コースからのアプローチがどのようになるのか期待される。
講師はマンガ文化に造詣が深く、イラストレーションの表現技術も教えられる専任講師を予定している。また非常勤で作家活動を行っているマンガ家の招聘も予定しているという。

熊本は『ワンピース』のマンガ家・尾田栄一郎さんやコミックマーケット準備会2代目代表の故・米沢嘉博さんなどが出身であることなどが知られている。『ケロロ軍曹』などのマンガ家・吉崎観音さんが小・中学生時に在住、熊本大学に『スラムダンク』などのマンガ家・井上雄彦さんが在籍していたことなどでも知られる。
最近は人吉市が『夏目友人帳』の舞台であることで、新たに“聖地”となっている。作者のマンガ家・緑川ゆきさんは出身で在住である。

こうした背景から、近年はアニメ・マンガ関連のイベントや産業振興も力をいれている。2016年の開館を目指して、熊本マンガミュージアムの設立準備が進められている。地元での専門教育のスタートは、こうした動きを後押ししそうだ。
[真狩祐志]

崇城大学
/http://www.sojo-u.ac.jp/
《真狩祐志》
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