円谷英二の故郷で庵野秀明らが特撮トーク 特撮塾@ふくしま開催 | アニメ!アニメ!

円谷英二の故郷で庵野秀明らが特撮トーク 特撮塾@ふくしま開催

特撮についてのトークセッション開催が決定した。「特撮塾@ふくしま -特撮を語ろう、未来に向けて-」は8月4日に、福島県須賀川市で行われる。当日は庵野秀明監督をはじめ、日本の特撮文化を牽引する作り手たちが集結する。

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2013年年2月、六本木で開催れたトークパネル「メディア芸術の孤児、特撮」の議論を引き継ぐものとなる
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日本の映像文化の中で重要な位置を占める特撮をテーマに、福島でトークセッションが開催される。「特撮塾@ふくしま -特撮を語ろう、未来に向けて-」が、8月4日に福島県須賀川市で行われる。
福島県須賀川市は、"特撮の神様"として知られる円谷英二さんの出身地である。これにちなみ今回のトークが実現する。
当日は「ヱヴァンゲリヲン」シリーズなど数々の作品を送り出した庵野秀明監督をはじめ、日本の特撮文化を牽引する作り手たちが集まる。特撮の置かれた現状や、未来に向けた文化としての継承について議論していく。

登壇者は特撮に縁の深い人物が選ばれている。映画監督・プロデューサーの庵野秀明さん、特撮研究所の専務取締役で特撮監督の尾上克郎さん、映画監督・特技監督・造型師の原口智生さん、映画監督の樋口真嗣さん、特撮研究所に所属する特技監督の三池敏夫さん、5名が登場する。さらにKADOKAWAの代表取締役専務である井上伸一郎さんをゲストスピーカーに招かれる。企画を主催する文化庁の「日本特撮に関する調査」成果報告や「特撮文化をどう残していくか」について語られる予定だ。

特撮はいま改めて注目が集まっている分野である。2012年夏に東は京都現代美術館で開催した「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」が開催された。これが29万人を超える来場者を記録した。展覧会で公開された短編特撮映画『巨神兵東京に現わる』は、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の併設上映作となり、多くの観客がその技術力に触れた。
庵野さんは特撮の文化が失われつつある現状に危機感を覚えており、様々な関連イベントに尽力している。今回の催しも、特撮の未来を考える上で重要な企画になるだろう。
トークセッションの参加費は無料だが、事前申し込みが必要となる。申し込み方法は後日、公式サイト上で発表される。
[高橋克則]

「特撮塾@ふくしま -特撮を語ろう、未来に向けて-」
/http://mediag.jp/project/project/tokusatsu2013.html

「日本特撮に関する調査報告書」
/http://mediag.jp/project/project/tokusatsu-report.html

開催日時: 2013年8月4日(日)15:00~17:00(開場14:30)
場所: 福島空港公園 緑のスポーツエリア内「21世紀建設館」
参加費: 無料・要事前申し込み(抽選制)
定員: 200名

登壇者
・スピーカー
庵野秀明(監督・プロデューサー)
尾上克郎(株式会社特撮研究所 専務取締役/特撮監督)
原口智生(映画監督、特技監督、造型師)
樋口真嗣(映画監督)
三池敏夫(株式会社特撮研究所/特技監督)
・ゲストスピーカー
井上伸一郎(株式会社KADOKAWA 代表取締役専務)

[庵野秀明監督によるメッセージ]
どうか、助けて下さい。
特撮、という技術体系が終わろうとしています。
日本が世界に誇るコンテンツ産業が失せようとしています。
それは世間の流れというものなので、仕方ないとも感じます。
だがしかし、その技術と魂を制作現場で続ける為に抗い、その技術と文化遺産を後世に残す為に保存したいと切に想います。
ぼくらがもらった夢を次世代にも伝え、残したいと切に考えます。
(「日本特撮に関する調査」より抜粋)
《animeanime》
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