6月4日から9日まで、クロアチア共和国の首都ザグレブで国際アニメーションフェスティバルが開催される。同国がユーゴスラビアと呼ばれてきた時代から続く世界4大アニメーション映画祭のひとつザグレブ国際アニメーション映画祭(Animafest Zagreb 2013)である。映画祭が近づく中でフェスティバルの実行委員会は、イベントの目玉であるグランプリの選考対象となるノミネート9作品を発表した。日本からは細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』が選ばれた。ザグレブ国際アニメーションフェスティバルは毎年の開催であるが、2005年から長編と短編を隔年でフォーカスする。今年は長編アニメーションの年にあたる。開催にあたっては、世界29か国から65本もの長編アニメーションが出品された。フランスのアヌシー、カナダのオタワ、日本の広島と並ぶ映画祭だけに注目も高い。しかし、コンペティション作品9本、コンペティションの対象とならないワールドパノラマに5本のみが選ばれた。ノミネート9作品の中には、『おおかみこどもの雨と雪』のほかにも興味深い作品が含まれている。『TATSUMI』はシンガポールの気鋭のエリック・クー監督によるもので、日本のマンガ家・辰巳ヨシヒロさんをユニークなオムニバス形式で映像化している。すでに世界各国の映画祭で受賞を重ねているが、ザグレブの長編は2年に1度ということで今年姿を見せる。スペインからの『しわ』は、先日、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの配給で日本での劇場公開が決定したばかりだ。老後の痴呆症という重たいテーマに迫る意欲作である。受賞結果は最終日9日に発表される。これまで日本の作品では手塚治虫さんが『ジャンピング』で、山村浩二監督が『頭山』がグランプリを受賞している。しかし、いずれも短編で、長編がグランプリを受賞した例はない。なお、6月10日から15日まで、ほぼ同時期にフランスではもうひとつの世界4大アニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーションフェスティバルが開催される。こちらは長編以外のノミネート作品が既に発表になっている。今後の長編ノミネートの発表が待たれる。[真狩祐志]ザグレブ国際アニメーションフェスティバル/http://www.animafest.hr/
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