海外向け電子マンガ配信のJManga事業終了発表 本年5月末にサービス停止 | アニメ!アニメ!

海外向け電子マンガ配信のJManga事業終了発表 本年5月末にサービス停止

日本のマンガを英語翻訳して海外向けにデジタル配信するポータルサイトJ.Manga.comが、本年5月にサービスを終了すると発表した。3月14日(日本時間)に、公式ポータルにてユーザー向けに告知された。

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日本のマンガを英語翻訳して海外向けにデジタル配信するポータルサイトJ.Manga.comが、本年5月にサービスを終了すると発表した。3月14日(日本時間)に、公式ポータルにてユーザー向けに告知された。告知によればJ.Manga.comは、電子マンガの販売、閲覧の全てを停止する。また、有料サービスの返金なども行う。
3月13日に、サイトで利用する課金のためのポインの販売を終了した。これに続き、3月26日には電子マンガの販売を終了予定。さら5月30日にはJ.Manga.comポータルでのマンガ閲覧も終了する。これによりJ.Manga.comのサービスは、全て停止することになる。サービス終了の理由などは明らかにしていない。

J.Manga.comは、2011年8月にスタートした。日本マンガを翻訳し、電子書籍として世界に発信するサービスとしてジェイマンガ株式会社が運営する。有料と無料の双方で、作品を提供していた。北米を初め、海外に広く日本マンガを広げることを目指していた。
同社は凸版印刷のグループ会社であるビットウェイやサイバーエージェントなどが出資する。また、日本のマンガ出版社の多くが参加するデジタルコミック協議会の支援を受けている。当初より日本のマンガ出版社が連携して海外展開を目指すことを掲げていた。

通常はライバル関係になることが多いマンガ出版社が手を組んだのは、海外のマンガ単行本の売り上げが停滞していることがある。ユーザーのニーズが次第にオンラインに移行する一方で、オンライン上には違法にアップロードされた日本マンガが溢れている。
そこで公式配信のマンガ多数揃えることで、これに対抗する狙いがあった。また、海外では翻訳出版されにくい作品の紹介の意味もあった。

しかし、サービス開始当初より、料金設定が高めであることや、またキラータイトルの不足などを指摘する声があった。海外で人気の高いタイトルは、すでに現地の翻訳出版社などにライセンスされていることも多く、他社の電子マンガ配信のビジネスとも競合もしていた。
このためJ.Manga.comは、事業の収益化に苦戦していた。ジェイマンガ株式会社を運営するビットウェイは先頃BookLiveとの合併が明らかになったばかり。こうした環境の変化も、今回の決断につながったかもしれない。多くの期待を背負ったJ.Manga.comだが、サービス開始2年足らずでその役割を終えることになった。

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/http://www.jmanga.com/
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